UNEARTH 002 by Chinoko Sakamoto

北欧の陶芸技法を思わせる独特な釉薬使い、曲線を描いて上へと伸びてゆく美しい造形の作品が並ぶ。珍しいのはページの合間にボリュームのある作家のインタビューテキスト（日英併記）が挟まれているところ。
テキストを読むことで作品や作家との距離も縮まっていき、多角的に関心を深めていける面白い構成となっています。

ゴムでバインドされた遊び心のある造本で、ZINEのような軽やかな装丁デザインも手にとりやすく、何度でも開きたくなってしまうはず。

一歩踏み出したい、という気持ちの時に背中を押してくれるような印象。

ものづくりをしている方やアイデア出しをしたい方のインスピレーションのヒントにも。

※ポッドキャスト『面影飛行』の中で音声で詳しくご紹介していますので、こちらも合わせてお聞きください。（34:58くらいから本書『UNEARTH 002 by Chinoko Sakamoto』のお話をしています。）

日本人彫刻家、坂本紬野子（Chinoko Sakamoto）の作品集。フランスの出版社「Chose Commune」ディレクターのポワンブフ・小泉 セシル さゆり（Cécile Sayuri Poimboeuf-Koizumi）が運営する現代陶芸作品のアートギャラリー「aato」で2022年10月に開催される作者の展覧会「X」に伴い刊行された。現代美術家である高野萌美（Moemi Takano）によるインタビューを収録。『UNEARTH』は、陶磁器を用いて作品とする作家らの実践やプロセスを探るシリーズであり、本書はその第2作目となる。

ISBN: 9791096383351

softcover
68 pages
170 x 240 mm
color, black and white
2022

published by AATO

（ディストリビューターWEBページより引用）