about us

より良く、生きよう。

自分はどこにいるのだろうか。
たまたま手にした本が
毎日使うモノが
ふとした瞬間に
自分の居場所になっていることがある。
誰かの感覚を知ることは
自分を知り、感覚に近づく
大きな一歩
自分の居場所を見つけて
より良く、生きよう。 

面影とは

普段の生活で「面影」という言葉は、「面影を感じる」だったり、「面影が残る」「面影がありますね」と言ったように過ぎ去った日々の過去の容姿や感情に紐づいた記憶を語る際に使います。

 語源をさかのぼると、この「面影」という言葉は、水面や鏡に映った本物や実物とは別の何かに映し出された像のことを表す言葉として生まれたそうです。古くは平安時代の源氏物語の中に収録されている桐壺の中で、「心の中に映った像」という意味で「面影」という言葉が使われています。

 

 

面影 book&craftは「心の中に映る風景」を感じる場

「面影」という言葉を分解してみると、「面」つまり表と、「影」こちらは文字通り「面」に光が当たってできた影のことを示します。

言うならば、それは光の当て方の違いなのです。

一方が正しいということではなく、「面」も「影」のどちらも、それ自身であるということ。ただ事象や事物に対して、見ている方向性や視点、枠組みの違いであるだけで、多様さに気がつくことが、これからより良く生きていくためのヒントになってくるのではないかと思っています。

 また、「面影」は、人それぞれの記憶や感情と結びついています。
何か誰かの「面影」をふっと感じる瞬間というのは、その人にしか見えなくて、心の内側からしかやってきません。

自分自身と向き合う姿勢があるからこそ見える、「心の中に映る風景」。
こうした「心の中に映る風景」を知覚することで、ひとりひとりが感情や感覚に正直になり、自分への安心や信頼につながること。

面影 book&craftでは、テーマに沿ってセレクトされた本、どこかの街で生まれ旅をしてきたクラフトやインテリアデザイン、作り手と使い手などの人との出会いが生まれるギャラリーでの展示を通して、各々の「心の中に映る風景」や様々な視点を感じてもらい、そうした時間を分かち合い、共に感じる場を育みたいと考えています。

 

 

共に編むために

これらを物で考えてみますと、作り手という視点と使い手という視点があり、書籍で考えてみますと、著者と読者がいます。

作り手や著者の心の風景と使い手との感情や感覚の文脈を紐づけ、作り手や著者への取材・インタビューや編集、これらをベースにしたコンテンツを企画することで、互いの風景を共に編んでいけると嬉しいです。

いつか作り手、使い手という境界線すら曖昧になるような、そんな風景が広がることを願って。

すべては、より良く生きるために。

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