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みどりの王国

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みどりの王国 / 写真・戎 康友、編集者・鈴木るみこ / 青幻舎



自然との共同作品



イギリスの方から言わせると、家畜などを飼育しながら農業を営む人たちをファーマー、そしてそれ以外の農作業を営む人たちをガーデナーと表現するらしいです。日本人からすると、庭師=ガーデナーという認識なのですが、野菜作りをする人たちもイギリスではガーデナーなのです。


本書『みどりの王国』は、写真家の戎康友と編集者・文筆家の鈴木るみこが、雑誌『ku:nel』で訪れた、いくつものイギリスの庭を切り取った写真集と解説がまとめられた一冊です。その旅は、編集者の鈴木さんの「“みどりのゆび”を探しにいく」というひと言から始まりました。この“みどりのゆび”という言葉は聞きなれないかと思いますが、美しい花を咲かせ、植物をよく育てる人は神様から“みどりのゆび(green fingers)”を授けられたとイギリスでは讃えられるそうです。それ故、イギリスでは何にもまして羨ましがられる才能ともいわれるそう。

格式ばっていた英国式庭園を自然に即した庭へと作り変えた庭園家や、芸術の域まで高めたイギリスの女性。その思想を理解し受け継いできた庭師たちの“みどりのゆび”。「変わらずに変わり続ける」庭に胸打たれた鈴木は、数年をかけて戎とともにこのシリーズを形にしました。


美と生命力に満ちたこの世ならぬ園は、今もそこに生き続けています。


本書に出てくるイギリスのガーデナーの話では、庭は自然と人との共同作品だという認識がとても強くあるそうです。


この一冊があなたの何かのきっかけになることを祈って。




戎康友
写真家。長崎県生まれ。写真館を営んでいた祖父と父の影響で写真を撮り始める。日本大学芸術学部写真学科卒業後、写真家として独立。ファッション誌のエディトリアルや広告ヴィジュアルの撮影、海外を旅しながら撮影したポートレート作品などを制作。加茂克也作品集『KAMO HEAD』(KAMO HEAD)など多くのアーティストの作品集を手掛ける。2021年に合同展『photography & us』(OFS Gallery)を行う。自身の作品集に編集者ロイド・カーン収集の動物の骨を撮影した『BONES』がある。



鈴木るみこ
編集者、文筆家。静岡県富士宮市生まれ。1986年、マガジンハウスに入社し『Olive』編集部に配属。1992年退社後、フランスへ。帰国後、フリーランスで編集、執筆業に。雑誌『ku:nel』(マガジンハウス)には2001年の創刊から参加し、2015年まで79冊にわたり取材執筆を行った。2014年、雑誌『つるとはな』の創刊に参加、2017年まで取材執筆。著書に『スマイルフード』『パリのすみっこ』(ともにマガジンハウス)、『O KU 内藤礼|地上はどんなところだったか』(HeHe)、手がけた書籍は『有元葉子の料理の基本』(幻冬舎)など多数。翻訳本に『エスプレッソ』(フレックス・ファーム)など。2018516日没。

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