無理せず回復する 時間栄養学のきほん / 著者・新田理恵 / アノニマ・スタジオ
生活の基本を整える
面影 book&craft で以前『薬草の手帖』を出版された際にフェアを開催した著者・新田理恵さんの最新刊。
テーマは「時間栄養学」です。
「何を」と、「何時に食べるか」。つまり「時間」を掛け合わせた栄養学、「時間栄養学」の誕生です。
ー19Pより引用
例えば、タンパク質は朝・昼・晩のどの時間帯に摂るのがよいか、朝にフルーツを食べるのはいいのかどうか、など。
「時間」が重要な要素となっているのが時間栄養学。
そしてそれは24時間周期で起こっている体内リズムの波を掴めるかどうかが大きなキーになるようなのです。
あなたは朝型ですか?夜型ですか?
睡眠時間は何時間で、起床・就寝時間は何時頃ですか?
朝ごはんは起きてからどのくらいの時間に、何を食べていますか?または朝食は食べない?
などなど。
そう、問われているのは「生活の基本」なのです。
とはいえ、いうは易し、行うは難しなのがわれわれの生活。
仕事や家事、育児に日々追われている私たちにとって、就寝前のスマホを見る時間がほっと気を抜けるものだったり、15時の甘いおやつとコーヒーが仕事の糧だったりもしますよね。
体に良くない、とわかっていながらついやってしまう習慣が大なり小なり誰しもあるかと思いますが、本書はタイトルにもあるとおり、「無理せず回復する」ための体調を整えるTipsが紹介されているので「できるところからやってみよう」と前向きな気持ちにさせてくれる内容となっています。
たとえば私の場合は、子供を寝かしつけたあとに自分の時間を満喫しようとして寝る時間が遅くなっていたのですが、潔く子供と一緒に寝てしまって朝起きる時間を前倒しにしてみたら意外と(というか当たり前ですが)その日の体が軽かったり。
自分の意識の向け方次第ですんなり変えられる習慣もあるものだなぁと実感しました。
そんなことに気づかせてもらえたのは、本書を読んで今一度自分の生活リズムを見直すことができたから。
完璧な健康は求めなくてもいいけれど、日々「ここちよい」「ちょうどよい」自分でいられたらそれだけでも毎日がスムーズに過ごせそうです。
「時間栄養学」と名前がついていると敷居が高く感じられるかもしれませんが、生活に取り入れられる知識ばかりですので、今の自分のリズムを整えたい、見直したい、と感じている方におすすめの一冊となっています。
一家に一冊、本棚にあってもいいかもしれませんね。
<目次>
はじめに 朝、起きるのがつらいあなたへ
1章 「いつ」「何を」食べるのかがからだを動かす
1 従来の栄養学に新風が! 時間栄養学の登場
栄養の三つの働き/まずはこれから! 五大栄養素/時間栄養学の登場
2 一日の栄養摂取、朝・昼・晩にどう分配する?
研究から見えてきたタンパク質を摂りたい時間帯/結局、一日何食がいいの?/活動時間と食事時間
3 クロノタイプをチェック!
クロノタイプとは/朝型・夜型の見分け方/睡眠の年齢と性差の差/クロノタイプを簡単にチェックする方法
4 睡眠時間とソーシャルジェットラグ
自分のソーシャルジェットラグ(SJL)を計算してみよう!/ソーシャルジェットラグの整え方
5 絶好調をつかまえよう!
朝型~中間型さんのパフォーマンス/夜型さんのパフォーマンス/パフォーマンスのリズムを知ろう
6 あらためて、時間栄養学とは
私たちの中にある時計遺伝子/時間栄養学の基本
7 朝型と夜型とでは、こんなに違う!
朝型さんの食事パターンの傾向/夜型さんの食事パターンの傾向/食事時間の時差ボケ「Eating Jet Lag」
2章 体内時計の調律法
1 体内時計を調律しよう
体内時計は一つじゃない?/はじまりは、光の中で/朝食で、体内時計をリセット!/食事インターバルとからだのリズム/時間帯ごとに違う、からだのピーク/朝食は、王様のように/朝、定食を食べられるくらい食欲がある人は/朝食はシリアル程度の軽いものを食べている人は/朝、食べる余裕のない人は/朝、全然食欲がなくて、時々orいつも朝食を抜いている人は/朝食を摂ることに慣れてきたら/朝のフルーツは金メダル?/タンパク質も、やっぱり朝がおすすめ/朝のコーヒーは、やっぱり良い/食べたものの影響は、意外と長い/昼食は、王子のように/夜型さんは、昼食ももう少し食べてOK!/夕食は、たまには貧者のように/どうしても21時以降しか食べられない時の裏ワザ/間食を使いこなす/夜食と向き合う/偽物の食欲を黙らせる方法/一日2食ってどうなの?
2 一日のリズムを見直してみよう
日本人は、圧倒的に睡眠時間が足りていない/眠る準備は、朝から始める/ブルーライトを軽減する一工夫/あなたの寝室は、大丈夫?/総仕上げレッスン! 一日のマイ・リズムをデザインしよう
3章 時間栄養学のお悩み相談室
1 集中力/2 ダイエット/3 肌のトラブル(炎症)/4 お肌とアンチエイジング/5 免疫力、風邪、腸活(腸内細菌)/6 メンタルケア/7 寝ても疲れがとれない/8 朝型化する食べ物/9 貧血/10 月のリズムと性のサイクル
おわりに 食べ方は生き方。道標となる時間栄養学
新田理恵
TABEL株式会社 代表/薬草茶司/修⼠(理学)
管理栄養士であり国際中医薬膳調理師。食を古今東西の文化と学問からとらえ、すこやかで慈しみのある食卓を提案する。時間栄養学の研究も手掛け、ポッドキャスト「時間栄養学のじかん」を配信しておりUJA論文賞を受賞、Apple Podcastsの健康カテゴリーと栄養サブカテゴリーで1位を獲得するなど注目を集める。
2014年から日本の薬草文化のリサーチをはじめ、各地を紡ぎながら伝統茶{tabel}を立ち上げる。2018年より薬草大学NORMも運営し、大企業や行政とのコラボなども展開し、薬草文化のリバイバルを目指して活動して監修や講演・大学での授業なども手掛けている。著書に『薬草手帖』(アノニマ・スタジオ)『薬草のちから』(晶文社)がある。



