季節をめぐる気功 この一年で体が変わる / 著者・天野泰司 / 春秋社
体の自然
気功というとどんなイメージをお持ちでしょうか。
私はカメハメハ?みたいなポーズをとって手のひらから何か「気」のような目に見えないものが発せられる術のようなものだと勝手に思っていました(一体どんなイメージでしょう笑)。
当たり前ですがそんな妖術の類ではなく、気候は呼吸や内観で「気」の巡りを良くし、心身のバランスを整えることで病気予防や治癒力を高めるための健康法です。
本書では、気功協会の設立者でもある天野泰司さんが季節ごとの心身の変化や暮らし方を解説しながら気功と手当て法を紹介されています。
「気功で一番大切なことは、心身をゆるめること。」という冒頭に始まり、不思議なのが天野さんの文章を読んでいるとそれだけで自然と気持ちがゆるんでくること。
最初の2〜3ページを読むだけで呼吸が深くなり、ほっと安心する感覚がすでに立ち上がってくるのです。
それはきっと天野さんご自身が気功によって普段からゆるみ、リラックスしている状態が文章にあらわれているのかもしれません。
私はどちらかというと無意識に緊張しているタイプで、呼吸が浅かったり体がこわばったりと身体症状に出ている自覚があったので「ゆるむ」ことの大切さは認識してはいました。
してはいるけれども、頭でゆるもうと思うと体はリラックスできなかったり長続きしなかったり。
ではどうやれば体がゆるむかというと、本書では「努力を手放す」とき、と書かれています。
がんばるのではなく、自然に身を委ねる。
朝に目が覚めて伸びをして、日中活動的に行動し、夜になればストンと眠る。
春に生命が芽生え、夏は活発になり、秋に静まり、冬は活動が止まる。
そうした自然の中の一日や季節のリズムに本来私たち人間も連動しているものなのです。
では、私たちはどうやって自然のリズムと同調したり、ゆるんだ状態になれるか、本書では春・初夏・夏・秋・冬と季節ごとに分けて過ごし方や気功・手当て法、そして気になる症状(花粉症や冷え、風邪など)の原因と対策などがやさしくわかりやすく記されているので、その季節になったら該当するページを開いて意識する、気功とお手当てをやってみるなど実践しながら変化を体感していくことができます。
本書と共に一年を巡ると、一年前より心身がゆるんで不調に感じていた症状は改善し、気持ちはゆったりとしているかも。
やさしい新習慣、今日からはじめてみませんか。
<目次>
序章 さあ気功をはじめよう
第1章 春
第2章 初夏と梅雨
第3章 夏
第4章 秋
第5章 冬
終章 そしてまた春が来る
天野泰司
NPO法人気功協会運営責任者、京都造形芸術大学非常勤講師。京都大学農学部卒、京都北白川在住。大学時代より生命科学に興味を持ち、気功や東洋医学、心身技法を幅広く研鑽。2000年に気功協会を設立。「やさしくて、自然で、心身が元気になることは全部気功」と再定義し、自然法則にそってすっきり整理整頓。深い内容をやさしく伝え、シンプルな気功ですっと心身がゆるみ整う授業には定評がある。



