面影 book&craft

PUGLIA. TRA ALBE E TRAMONTI by Luigi Ghirri

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PUGLIA. TRA ALBE E TRAMONTI by Luigi Ghirri / 作者・ルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri)/ MACK

 

東京都写真美術館で開催されていた「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」展を鑑賞したあとにミュージアムショップで出会った一冊。展示の余韻を纏いながら本書を手に取り、ギッリが度々通ったという南イタリア・プーリアの石造りの街並みとそこで暮らす人々の風景を切り取った構図を見て、そのまなざしに自分のまなざしが度々重なった。
若い頃フィルムカメラを片手に知らない街を歩いて自分なりに空気を感じ、内面世界と目の前の風景を繋いでいたときの記憶がふと呼び起こされたのである。それは少し胸を締めつけられるような、懐かしくも心地よい感覚で、すっかりギッリの写真が好きになってしまった。

面影 book&craft 店長・岩井友美

 

※ポッドキャスト『面影飛行』でもこちらのアートブックについてより深く語っています。あわせてお聞きください。

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イタリアのカラー写真界のパイオニアでもあるルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri)の作品集。ブーツに例えられるイタリア国土の「かかと」にあたるところに位置するプーリア州と、作者の関係が見えてくる一作。独特の文化が根強く残るプーリア州は、作者のキャリアの確立期に極めて重要な役割を果たし、その後もインスピレーションの源であり続けた。

1982年に初めてこの地を訪れた作者は、白壁の家が続く街並み、煌めく夜の風景、玄関口やアーチ、鉢植えのサボテン、移動遊園地、ビーチに魅せられ、後に親友やコラボレーションの相手となる数々のアーティスト、批評家、キュレーターと出会った。その後の10年間、ギッリはほぼ毎年プーリア州に足を運び、撮影や展覧会を行い、この不思議な魅力に満ちた土地への理解を深めていった。

あまり知られていない未発表の作品が大部分を占めているこのシリーズで、作者は視覚的な偶然や手で触れられるようなディテールを楽しみながら、都市の暮らしの質感やリズムを写し出した。この静かな発見の感覚とカラーフィルムの色合いが温かな雰囲気を作り出し、人気の観光地であるこの場所のアイデンティティをそれとなく伝えている。作者は住人や来訪者が残していった痕跡を南イタリア特有の光と、輝く太陽と表情豊かな影、日が沈んだ後にネオンや町の灯が醸し出す空想の世界のような空気感に満ちたイメージに捉え、プーリア州の地図を作りあげたのである。娘であるアデーレ・ギッリ(Adele Ghirri)と美術史家のアルトゥーロ・カルロ・クィンタヴァッレ(Arturo Carlo Quintavalle)による文章を収録。

(ディストリビューターより)

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