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自然農にいのち宿りて─目覚め・悟り・成長への道すじ

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自然農にいのち宿りて─目覚め・悟り・成長への道すじ / 著者・川口由一 / 創森社



自然と生きるために


 


自然農を始めて6年目になり、今年からは自然農で稲作も取り組んでいる。不耕起、無肥料、無農薬という前提条件はあるものの、その土地やその場所、先のことでもなく過去のことでもなく、今ここを感じながら植物や自然と共に育んでいくという不思議さは、側から見ている者よりも、当の本人が一番不思議な体験をしているのだと常々思う。

自然農に出会う前なら今よりももっと先のことを気にして、なんなら先回りしてともすると今やらなくても良いことを未来のために費やしてしまうということも多々あったのだが、自然相手であると、こういう思考では太刀打ちできない場面が往々にしてある。突然の大雨やその逆の干魃などその時々で一喜一憂してしまうものなのだけれど、結局の拠り所は今ここに存在していることだけでしかないのだ。そう思うと、自分の中で勝手に生まれてきてしまう、過去への憂いや未来への恐れなどが自然と自分からは遠く離れたところに行ってしまうのだから面白い。

そしてこうした自然農で導かれた今にフォーカスしていくという視点の持っていき方は、農の世界だけではなく、人間関係やアートなど幅広く応用できるということが、本書『自然農にいのち宿て』を読むと理解が及んでくる。つまりそれは本質的なこと、本当のことに繋がっているのだ。

自然農を提唱した川口由一さんが生涯をかけて導いた事柄についてまとめている本書。妙なる自然界・生命界に添い応じ、従い任せる術を洞察。これらを読めば、自然農が方法論でないことは理解できるはずだ。そして一読しても本書に記されている川口さんが観て感じた本当のことについては、まだまだピンとくるものがないかもしれない。けれど自分は自然農で生きていく中で、ある瞬間にここに書かれている言葉が腑に落ちるという経験を何度もするものだから、焦らず今のフォーカスを当てながらこれからも自然と生きてきていきたい。


「いかに生きるか」を大命題とした自然農の神髄、精粋を集大成。

自然農を実践されている方は必読で大切に何度も見返したい一冊。



<目次>
地の巻
天の巻
人の巻
その1・何ゆえに人類は生まれてきたのか
その2・王道こそ人類が生きることのできる道
その3・人生における最初の仕事は「私を治める」
その4・芸術の本質と神髄
悟の巻
環の巻ほか


川口由一
自然農実践者、指導者。妙なる畑の会、赤目自然農塾主宰。1939年生まれ。農薬・化学肥料を使った農業で心身を損ね、いのちの営みに添った農を模索し、1970年代後半から自然農に取り組む。自然農を学ぶ場(妙なる畑の会、赤目自然農塾)をつくり、全国各地の学びの場で自然農の考え方、取り組み方を伝える。静岡大学農学部、愛媛大学農学部大学院非常勤講師などを歴任。

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