Coyote No.84 Passage to the Antarctic Peninsula 南極半島航海

Coyote No.84 Passage to the Antarctic Peninsula 南極半島航海 / スイッチパブリッシング

南の果て、南極への旅へ

旅といっても昔から都市から都市、都市と言わなくとも街から街への移動で実際に動く場所はやっぱり市街地が多かったように思う。自然をテーマに旅をしたことがないので、その感覚は、自分自身の体験でというよりは、イメージするのはメディアが語るダイナミックな自然の風光明媚な姿が印象に残っている。

本誌『Coyote No.84 Passage to the Antarctic Peninsula 南極半島航海』もその代表格だろう。行き先はほとんどの方たちが行ったことがないであろう、南極。イラストレーターの黒田征太郎さんを主役に南極に旅立った様子を写真や黒田さん自身で描いたイラストでまとめているのだが、写真や文章、イラストなどからその過酷さはみてとれる。自分がその場所に同行している訳ではないのにも関わらず、世界一荒れた海と称されるドレーク海峡で、船の甲板に叩きつける荒波や吹き荒ぶ風を感んじるのは何故なのだろう。

自身で行くことは後にも先にもないであろう南極への旅、是非この一冊で！