愛おしき日々 vol.4

2025年4月25日

 

山笑う。
この言葉も時期もとても好き。

冬の間は何日経ってもぴたっと時が止まったみたいに景色は変わらないのに、この時期はぱっと目を離すとすぐに景色が変わっていってしまう。

美しい色を見逃したくなくて、あれも見たいこれも見たいとなんだか気持ちもせわしなくなる。
たくさん目に焼き付けたいなぁと思う。

遠くの山が苔色に変わり、目の前の木々が若々しい緑色の葉っぱをゆらゆらと揺らしている。
今日もいい天気だ〜

今週からお店で新しいブックフェアが始まるので、気持ちも新たに。
オープン前にdaenの本城さんが焼き菓子を届けてくださった。
リニューアルした手作りパッケージのデザインがとても素敵で、焼き菓子の佇まいと相まってブックフェアに華を添えていただいたような気分に。

おまけで頂いたクッキーとコーヒーをお供にしながら作業を進めた

今日は顔見知りの方がたくさん来てくださって、お話できたのも嬉しく。
いいエネルギー交換ができて気持ちが上向きになった。

そして今はお店の扉を開けてオープンができる唯一の時期。
外からの風と、鳥のさえずり(シジュウカラが多い)がお店の中に入ってきてそれだけで癒される。
お客さんがいないときについぼーっとしてしまうくらいお店が気持ちいいのでそれもまた嬉しい。

本当にいい季節だなぁ。

夕方お店を閉めて、保育園帰りの車で迎えに来てもらい帰宅。
夜ごはんは塩鮭、菜の花お浸し、蒸しさつまいもとブロッコリー、ご飯、味噌汁。少し外食が続いていたので、今日は和食で。
夫が畑で育てたさつまいもとブロッコリーはオリーブオイル蒸しでシンプルに頂いた。

息子と一緒に寝落ちして、深夜に起きる。
ついYouTubeやSNSを見ていたら目が冴えてしまった。

今日もおつかれさまでした。

 

 

2025/04/30


今日は夫の取材の同行で菅平のハイランドレメディーズさんのガーデンへ伺う日。

午前中、山のガーデンで待ち合わせをしていたので、最寄りの駐車スペースに車を停めて山道を登って向かった。

菅平の気温は10度少し超えるくらいなので肌寒く、芽がまだ出ていない裸の木々も多い。
それでも今日は天気が良かったので、頭上から射し込む太陽の光がきらきらと辺りを照らしてなんとも多幸感のある景色。

5分ちょっと歩いてガーデンに着いたらお馴染みの竹脇さんと犬のアイオナが、いつものように作業をしていた。
クマ避けに軽トラから大きめのボリュームでラジオを流しながら。

夫が竹脇さんのお話を伺いながら、途中で私たちもカレンデュラの種蒔きのお手伝いもさせていただくことに。

竹脇さんが畝立てしていた箇所に三角鍬で筋を作って、そこにカレンデュラの種を均等に上から落としていく。
蒔いたら土をかぶせて、畝の上に立ち、足で少しずつ踏みながら鎮圧をする。

「急ぐ必要はないから。ゆったりとやってください」と言われときに、はじめて自分が体よりも気持ちが先に急いていたことに気がついた

そうだそうだ、と思い、自分の足の動きをじっくり感じてみたり、集中しすぎているな、と思ったら腰を上げて空を見上げてみたり。
ゆっくりと、自分のリズムを受容しながら体を動かして、改めて作業を進めた。

周りには野鳥のさえずり以外何も聞こえなくて、ただただ腰をかがめて一歩一歩足を動かし、土と自分との接点を感じる。
なんとも落ち着く時間。

小一時間作業をして、ひと段落したあとに3人で少しだけガーデンの周りを散策した。
ガーデンのすぐ下には湧き水の出ている沢があって、そこの清らかさが本当に気持ちよくて、先を行く2人からはぐれてしばらく水を眺めていた。

ただそこにいるだけで、ものすごい安心感。
それから一体感。
時間が経っても、ここの景色は気配と共にいつでも思い出せるし、いつでも自分のセーフティスペースに立ち返ってくることができる

こんな場所と出会えただけで幸せだ。
余韻を引きずりながら、ガーデンをあとにしてランチをすべく山の家に移動をした。

竹脇さんがすでにスープを用意してくださっていて、野菜とネトルのスープとルヴァンのパンを頂いた。

以前にも竹脇さんにご馳走になってから我が家でも作るようになったネトルのスープ。
夫が育てているネトルもまもなくわさわさと収穫ができる時期になりそうなので、これから登場しだすかな。
スープって本当に大好き。パンとの組み合わせはさらに最高。

そして竹脇さんの作るお料理は創作意欲がむくむくと湧いてくる。

午後にはおいとまをして、畑やらスーパーやらちょこちょこ寄り道をしてから帰宅。

今日はとっぷりと自然の中に身を置くことができて、いいリフレッシュができた。
私にとって自分の中心に戻るってきっと今日みたいな状態なこと。
それがわかっただけでも大収穫だな、と思った。本当にありがたいです。

 

こちらの日記はwest mountain booksの日記からの抜粋となります。

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