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柚木沙弥郎のことば

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柚木沙弥郎のことば / 著者・柚木沙弥郎、熱田千鶴 / グラフィック社

 

日本を代表する染色家として知られる柚木沙弥郎さん。98歳を迎えた柚木さんの言葉を編集者の熱田さんが丁寧に引き出しているのが印象的な一冊です。

昭和の時代に民藝運動を提唱した柳宗悦、そして染色工芸家の芹沢銈介との出会いからスタートした染色家としての人生から得た教訓やモノの見方、考え方が柚木さんの言葉として綴られています。

そんな柚木さん、物心がついたのが80歳からだというから驚き。

その他にも愛着や情熱をどう持ち続けるか、『個人的な個人』と『社会的な個人』、イギリスの画家・アルフレッド・ウォリスの作品から受けた自由さ、そして『生活の実感』をどのように育んでいくのかということにも触れられています。


自らが実践者であり続け、考え続け、作り続けていくことから生まれてくる実感のある言葉は、読者のみなさんも歳を重ねていく中で読むたびに新しい発見や気づきが生まれる、一冊手元に置いておいて節目節目に読み返したくなる本になっています。


何かを生み出している方にぜひ読んでいただきたいです。


柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)
1922 年、東京都生まれ。染色家。民藝運動の提唱者、柳宗悦との出会いを機に、後の人間国宝となる染色工芸家・芹沢銈介に師事する。
20代半ばより染色家として活動をはじめ、以来、70 年以上にわたり日本における型染めの第一人者として、現在に至るまで制作を続ける。染色以外にも版画、絵本、立体、切り絵などさまざまな分野で制作を手がけ、これまでに国内外、多数の展覧会で作品を発表。
2008 年、86歳のときに初となるパリでの個展を成功させ、以降3 年連続開催となる。
13年、世田谷美術館で「柚木沙弥郎 いのちの旗じるし」展を開催、14 年にはフランス国立ギメ東洋美術館に作品が70 余点収蔵される。
18 年、日本民藝館で存命作家の個展は43 年ぶりという「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」を開催。19 年、神奈川県立近代美術館 葉山館で「柚木沙弥郎の『鳥獣戯画』」、20年、イデーショップにて新作リトグラフ展 “Swing Slow, Sweet Sammy !" を開催。

同年、エースホテル京都のアートワークを手がけ話題を集めるなど、現在も現役で創作に励んでいる。


熱田 千鶴(あつた ちづる)
1975 年、埼玉県生まれ。編集者。SELF-TITLED PRESS 主宰。編集プロダクションを経て独立。講談社『FRaU』やスカイマークエアラインの機内誌『MARK』のディレクション、マガジンハウス『&Premium』の編集など、旅やライフスタイル系メディアを中心に、雑誌、書籍、web などの企画、編集、執筆に携わる。
主な書籍に『LIFECYCLING(PIE International)、『柚木沙弥郎92年分の色とかたち』(グラフィック社)など。

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