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一緒に生きる 親子の風景

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一緒に生きる 親子の風景 / 著者・東直子 / 福音館書店


世界を再体験する子育て



本書『一緒に生きる 親子の風景』は、歌人・作家の東直子さんが、月刊誌「母の友」で6年間にわたり綴った人気連載「母の風景」というエッセイを一冊にまとめた一冊です。

エッセイの内容は、タイトルからも推察できるように子育てや親子の関係などについてですが、ともすると過剰に心配し過ぎてしまう子育て中の方たちが少しでも気持ちが和らぐようにと書かれている印象です。


読み進めてみると日々大変な子育ての中でも発見などを客観的に書かれていて、子育て真っ只中の方たちにとっては、一歩立ち止まって考えてみる、見つめ直してみるきっかけになるような一冊です。

本書の中で幼稚園の参観の時に、舞台の段幕の裏に子どもたちが手だけを出して親たちが我が子の手を当てられるかというゲームをしている内容の話が載っていました。なんとも信頼関係が試されているような描写なのですが、この内容を目にした時にふと自分の手を見てみると、小さな頃に繋いでもらった父親の手にそっくりなことに気付かされました。あの時繋いでもらった手がそこにあるのです。

きっとこのゲームも親たちは幼かった自分の手を見つけるような感覚だったのかなと想像します。


子育てをしていると少なからず現状から逃避したい気持ちと今を大切にしなくてはと思う気持ちの狭間に立たされる場面が多くあると思います。そんな時に本書のページを開くと、育つ子も育てる親もそれぞれが心を持った存在であるということが再認識できることでしょう。


親は子どもが一番嬉しい、楽しい、悲しいことを一番近くで感じられる存在だということを実感させてくれる一冊です。

 

<目次>
あなたが小さかったとき
探していたもの
大丈夫
嫌なことも、うれしいことも
泣く子の理由
雨の中の時間
ちいさな手、みつけた
昼寝の至福
歯の話
ひろいもの〔ほか〕



東直子
1963年、広島県生まれ。歌人、作家。歌集・歌書に『春原さんのリコーダー』『青卵』(ともにちくま文庫)、『十階』(ふらんす堂)、『短歌の詰め合わせ』(アリス館)、『短歌の時間』(春陽堂書店)、小説に『とりつくしま』(ちくま文庫)、『薬屋のタバサ』(新潮文庫)、『晴れ女の耳』(角川文庫)、エッセイ集に『千年ごはん』『愛のうた』(ともに中公文庫)、絵本に『あめ ぽぽぽ』(木内達朗・絵/くもん出版)、『わたしのマントはぼうしつき』(町田尚子・絵/岩崎書店)、児童書に『そらのかんちゃん、ちていのコロちゃん』(及川賢治・絵/福音館書店)、『くまのこるうくんとおばけのこ』(吉田尚令・絵/くもん出版)など。2016年『いとの森の家』(ポプラ社)で第31回坪田譲治文学賞受賞。