失われた創造力へ: ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリの言葉
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失われた創造力へ: ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリの言葉 / 著者・多木陽介 / どく社
創造力の火種
新居に移ってはじめての冬。意気揚々と入れた薪ストーブにまだ四苦八苦するような毎日だ。薪ストーブ屋さんに教わったように薪を焚べて着火剤に火を灯しても思うように火が薪へと着かない。そんな時は空気の量を調整したり、薪の並べ方を変えたりと試行錯誤をしながらなので、まだ最適解は見つかっていない。空気の量も多ければいいという訳でもなく、薪も目一杯入れると風の通り道が塞がれてしまって思うように火が回り込まないのだ。けれど、一度、薪に火が移ったならばこっちのもん。あっという間にもう自分の手には負えないほどの火力へと変わってしまうから、なんかこちらの忍耐力が試されているような気さえしてくるから面白い。
さて、創造力についても押しなべてこの薪と同じことが言えそうだ。元気な火種を入れたとて、外部からどのような空気が入り込むのか、薪の焚べ方の如くどのようなアプローチをすれば創造力の大元に火を手向けることができるのかというところで暗黙知、いや自然ともいうべき作用があるのではないだろうか。
本書『失われた創造力へ: ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリの言葉』はまさにあなたの薪に最良な火種を届けてくれることだろう。イタリアのデザインの巨匠・アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリ、ブルーノ・ムナーリの過去に残した言葉から、ローマ在住の批評家・多木陽介さんがこれからの創造力へと導く思想を探求してまとめている一冊になっている。
「好奇心がないようなら、おやめなさい」
ーアキッレ・カスティリオーニ
「知識とは、生の現実に基づいているものなんだ」
ーエンツォ・マーリ
「聞いたことは忘れる、みたものは覚えている、やったことは理解できる」
ーブルーノ・ムナーリ
短く端的に本質へアプローチした言葉はどれもがシンプルかつ洗練されていて、ページをめくるごとにハッとさせられ、思考をマッサージされてるかのように揉みほぐされることだろう。
創造力を呼び戻す火種がこの一冊に。
<目次>
Bruno Munari(ものからものが生まれる;ファンタジア 発明 創造力 想像力;子どもの心を自分のなかに一生もちつづけるということは、知ろうとする好奇心、理解する愉しみ、人に伝えたくなる気持ちを大事にすることを意味する。 ほか)
Achille Castiglioni(好奇心がないようなら、おやめなさい。;私のデザインした作品がどこかのミュージアムに、私の名前とともに飾られているのは嬉しいが―;偽りのニーズ、偽りの目標 ほか)
Enzo Mari(デザインが本来もっていたユートピア志向を取り戻さねばならない。;かたちのクオリティ;ブーメラン。経験だけが頼りだったとはいえ、何世代もかけたこのオブジェの弾道精度の探求は、現代の科学的探求に匹敵するものである。 ほか)
多木陽介
批評家、アーティスト。1988年に渡伊、現在、ローマ在住。演劇活動や写真を中心とした展覧会を各地で催す経験を経て、現在は多様な次元の環境(自然環境、社会環境、精神環境)においてエコロジーを進める人びとを扱った研究(「優しき生の耕人たち」)を展開。芸術活動、文化的主題の展覧会のキュレーションおよびデザイン、また講演、執筆、そして教育活動「移動教室」など、多様な方法で、生命をすべての中心においた、人間の活動の哲学を探究





