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愉快のしるし SUNSHINE+CLOUD 1995-2011

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愉快のしるし SUNSHINE+CLOUD 1995-2011 / 著者・永井宏 / 信陽堂

 

 

愉しむことを忘れない



子どもを保育園に送り出し、やらなくてはいけない家事を片付け、畑に出向いて草整理。帰ってきてシャワーを浴びてランチをとり、コーヒーで休憩。仕事の調べ物をして洗濯物を取り込み畳んだら、息子のお迎え、お風呂に一緒に入って夕飯を済ませるともう就寝。私たちのベースとなる生活の営みです。毎日何の変哲もないありふれた平和な日常なのですが、これがルーティーンとなってくるとどうやらその有り難みというものを忘れてしまうものなのです。


本書『愉快のしるし』は美術作家でクリエイターの永井宏さんが、湘南・葉山のはずれにひっそりと佇む“SUNSHINE+CLOUD”というショップのカタログに収録していたエッセイでも詩でもない、季節のめぐり、思索のあと、日々の暮らしの中で五感を開いて拾いあつめた小さな言の葉の欠片を集めた一冊です。

一つ一つの散文に目を通してみると、何も特別なことが起こらない日常の中で感覚を開いてゆくことの大切さを感じ取ることができることでしょう。そしてそれは自分のこころの中を塗り絵のように彩りを加えることでもあり、同時に他の人の中に色を見つける行為なのです。


自分も毎日散文を書いてみようかと思わせてくれる一冊です。

寝る前に読むといい夢が見られそうです。




永井宏

美術作家。1951年東京生まれ。70年代より写真、ビデオ、ドローイング、インスタレーションなどによる作品を発表。80年代は雑誌『BRUTUS』などの編集に関わりながら作品を発表した。1992年、神奈川県の海辺の町に転居。92年から96年、葉山で生活に根ざしたアートを提唱する「サンライト・ギャラリー」を運営。99年には「サンライト・ラボ」を設立し雑誌『12 water stories magazine』を創刊、2003年には「WINDCHIME BOOKS」を立ち上げ、詩集やエッセイ集を出版した。自分でも旺盛な創作をする一方で、各地でワークショップを開催、「誰にでも表現はできる」とたくさんの人を励まし続けた。ワークショップからはいくつものフリーペーパーや雑誌が生まれ、詩人、作家、写真家、フラワーアーティスト、音楽家、自らの表現として珈琲焙煎、古書店、雑貨店やカフェ、ギャラリーなどをはじめる人などが巣立ち、いまもさまざまな実験を続けている。

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