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写真集―誰かに贈りたくなる108冊

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写真集―誰かに贈りたくなる108冊 / 著者・森岡督行、写真・平野太呂 / 平凡社


世界の見え方を語る、写真

 

本書『写真集―誰かに贈りたくなる108冊』は、森岡督行さんが店主の森岡書店の第一号店である、茅場町店を営んでいた頃に出版された写真集にまつわる一冊で、2007年より開始した、「カメラ日和」(vol.15~ vol.23、第一プログレス刊)の連載「写真ノ本ノ森」と、「月刊百科」(vol.566~vol.577、平凡社刊)の連載「写真集を、どうぞ。」で、贈った写真集と手紙に加え、著者おすすめの写真集と、エッセーを書き下ろされたものです。


写真集だけの解説だけだとその写真集に興味がなければ手に取ることはないかもしれないですが、本書の企画としてその写真集を誰かに贈るという行為になることで一気により身近なものになっていくような気がします。

本書で森岡さんが言っているように、写真集というのは、『私はこういう風に世界を見た』という写真家の思いが込められており、つまり世界の見え方の作品集であるということを改めて理解できることでしょう。写真集には言葉はありませんが、ヴィジュアルの詩のようにじっくりとあなたに寄り添ってくれることでしょう。


本書のちょうど真ん中あたりにある森岡書店創業までを振り返ったコラム『森岡書店のこと。』では、どのように森岡書店が出来上がっていったのかが書かれています。こちらは文字だけなのですが、逆に写真や画が浮かび上がってくるようで流石の森岡さん、とても読み応えがあります。特にチェコの首都プラハのバスターミナルで乗り遅れそうになるシーンは、自分もこのバスターミナルで同じような経験のある“被害者”だったので、あーそうそう!と思わずテンションが上がってしまいました。


一冊一冊の写真集が魅力的に撮影されている平野さんの写真も必見です。





森岡督行
1974年山形県生まれ。森岡書店代表。著書に『荒野の古本屋』(小学館文庫)、『800日間銀座一周』(文春文庫)などがある。共著の絵本『ライオンごうのたび』(あかね書房)が全国学校図書館協議会が選ぶ「2022えほん50」に選ばれる。現在、小学館「本の窓」オンラインにて『銀座で一番小さな書店』を、資生堂『花椿』オンラインにて『銀座バラード』を連載中。「森岡製菓」の屋号でお菓子の販売とプロデュースも手掛ける。



平野太呂
写真家。1973年東京生まれ。写真集に『POOL』(リトルモア)、『ばらばら』(リトルモア/星野源と共著)、『GOING OVER』『Foreclosure』(Nieves)。

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