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文にあたる

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文にあたる / 著者・牟田都子 / 亜紀書房



文字の大海原の中で



本や雑誌を作ったことのある方ならご理解いただけるかと思いますが、作った文章やデータを何度読み返しても読み返すごとに誤字脱字が出るわ出るわで、一体自分は何を書いているのだろうか、いやはや誤字を書きまくっているのではないのかと思ってしまうほど。そうして入稿をしてからはもうデータ変更が効かない現実から現実逃避と自己嫌悪の気持ちで頭がグルグルとして具合が悪くなるのが常です。そんな時、校正のプロがいてくれたらなと思うことがしばしばで、校正者が入ることで入稿後の葛藤は少なからず和らぐのでした。

本書『文にあたる』は人気校正者の牟田都子さんが、日々書籍や雑誌などの校正に携わる中で言葉や文と向き合う様子などがエッセイでまとめられています。事実と表現の狭間の中で著者や作者の意図を慮りながら、言葉の選択肢を与えていく仕事は、誤字脱字を拾っていく細かい作業よりもより繊細なコミュニケーション能力が必要なのだろうと感じられます。

こうした校正者の方たちがいることで、私たちは本や雑誌を読めていると思うとなんだかとてもありがたく思うのです。


普段目にすることのできない、校正という世界を垣間見える一冊です。



牟田都子
1977年、東京都生まれ。図書館員を経て出版社の校閲部に勤務。2018年より個人で書籍・雑誌の校正を行う。これまで関わった本に『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』(鹿子裕文、ナナロク社/ちくま文庫)、『何度でもオールライトと歌え』(後藤正文、ミシマ社)、『ブスの自信の持ち方』(山崎ナオコーラ、誠文堂新光社)、『家族』(村井理子、亜紀書房)、『はじめての利他学』(若松英輔、NHK出版)ほか多数。共著に『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』(亜紀書房)、『本を贈る』(三輪舎)

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