照明で暮らしが変わる あかりの魔法 / 著者・村角千亜希 / エクスナレッジ
あなたは家の中でどんなあかりの下で生活していますか?
戦後日本で規格化された住宅形態でもある“一室一灯照明”の方も多いのではないでしょうか。賃貸だからそんなに好き勝手できないというのももちろん分かりますが、今はLEDや充電技術の進歩により持ち運びのできるポータブルの照明器具などが世の中にも段々と増えてきています。
本書は照明デザイナーの村角千亜希が暮らしの中でどのようにあかりを楽しむかが、分かりやすく写真付きで52の切り口でまとめられています。
ページを開く前は、照明器具などの置く場所や高さのことなどが書かれているのかと思ったのですが、最初の項で「太陽の光を浴びながら1日をスタート」と書かれているから驚き。そうです、私たちに一番温もり(時には暑さ)と明るさを与えてくれているのは太陽光だったということを思い出しました。ページを読み進めていくとあかりがあることで生まれる影のことについても触れられていたりします。
一冊読み終わった頃には照明だけでなくあかりを少し工夫することで毎日過ごす空間に変化をもたらせそうです。
<目次>
・あかりのBASIC LESSON 1 朝と昼を楽しむあかり
目覚め、朝食、虹、光と影、天然素材、仕上げ、カーテン、玄関
・あかりのBASIC LESSON 2 夕暮れ時を楽しむあかり
はざま、ゆっくりつける、もれあかり、なくしてみる、パワースタンド
リビング、大きい壁、キッチン、調理の後、書斎、本棚、手軽な間接照明 ほか
・あかりのBASIC LESSON 3 夜を楽しむあかり
ダイニング、夕食、シーン、色温度、こぼれるあかり、食事の後
パウダールーム、ソファと、魅せる、広く魅せる、カラフルライト ほか
・COLUMN
エジソンランプは炎のよう
あかりの種類と目線の高さ
キャンドルは素材や道具にこだわる
ペンダントの選び方
シェードの形と素材
ランプとソケットの種類と選び方
村角千亜希
スパンコール代表/照明デザイナー
1993年女子美術短期大学造形科生活デザイン卒業。
近田玲子デザイン事務所、ライトデザインを経て、2002年スパンコール設立。
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科・特別講師。
IALD Associate/国際照明デザイナー協会会員。
主な仕事に2014年「d-labo湘南」(UDS)、2013年「遊中川 奈良本店」(宮澤一彦建築設計事務所)、
2013年「The 3rd Burger青山骨董通り店」(UDS、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO)などがある。
http://www.spangle.jp