著者:月と暮らす会
月と暮らす会は、女性のためのセルフケアアイテムを扱うお店「マヒナファーマシー」の中山晶子さん、写真家の砂原文さん、ブックデザイナーの渡部浩美さん、編集・ライターの田中のり子さんからなるユニットです。
月と暮らす会さんは、仕事や家事、子育てや介護など、意識が外へ外へと向かう時間を「太陽の時間」としたら、自分のこころとからだにやさしく向き合い、内側をじっくりと見つめ、静かに、ふつふつと湧き上がる「真の豊かさ」について考え、それをゆったりと味わう時間が「月の時間」であり、「月の時間」をしっかり持つことによって、「本当の健やかさ」「本当の豊かさ」が得られるのでは、と提案されています。
古来からも、月の満ち欠けと私たちのからだのリズムは密接な関係があると考えられていて、ムーンサイクルに沿って生活していくことは、本来自然なことなはず。 でも、これまでの私たちは、太陽の時間をがんばりすぎて、月の時間=内なる自分・自然に立ち返られる時間と余裕がなかなか持てない日々だったかもしれません。
それが2020年になって、新型ウイルスの流行で生活スタイルが強制的に変化させられ、自分自身の暮らし方、働き方、住む場所…、様々な見つめ直しが起きた方も少なくないと思います。
今の暮らしに自分は本当に満足をしているのか?
固定概念や常識、思い込みから行動をしていなかったか?
わたしが心満たされる瞬間って何をしているときだろう?
と立ち止まった一年。
そうやって考えた先に、描きたい未来、ありたい自分をどうやって見い出せばいいのだろう…。 と進み方を模索していたり、まさに今進もうとしている方に、月のリズムに沿った暮らしという提案は、きっと自分自身の内側と対話するきっかけになります。
前置きが長くなりましたが、本書は、月の満ち欠けを意識し、「月の時間」を過ごすための、手引きとサポートアイテムとして、暮らしの中で自分を見つめ、自然と向き合う10の方法を紹介した監修・デザイン本です。
月と暮らす方法、フラワーエッセンスや「こころの浄化」、植物、アロマなどの暮らしの取り入れ方について書かれた文章は、どこかホッとして、それから前向きな一歩を後押ししてくれるようです。
折にふれて何度でも読み返して、そのたびに自分に立ち返られるようなお守りのような一冊。
砂原文さんによる美しい写真のポストカード(4枚セット)付です。
ぜひ手元に一冊、それから大切な方への贈り物にも。