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茨木のり子の家

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茨木のり子の家 / 著者・茨木のり子 / 平凡社


詩人の知られる茨木のり子さんの家にフォーカスを当てた一冊。

自身も設計に携わった建築でもあるので、随所にこだわりなどが見受けられます。

『おわりに』にあたるページにも書かれている甥・宮崎治氏の『伯母と過ごした週末』のコラムにもあるように、愛煙家でもあった茨木さんの家はタバコの脂で変色した壁紙やファブリックなどから漂う哀愁や人影が掲載されている写真からも伝わってきて、どこかイカした老舗喫茶店のような雰囲気さえ感じます。


家の写真の合間に掲載されている『わたしが一番きれいだったとき』や『時代おくれ』、『倚りかからず』などの詩は、この家の写真の間に掲載されていることで文字から伝わってくる意味合いも少し変わってきて、詩を初めて楽しむ方にもおすすめです。


過酷な戦時中を生き抜いた茨木さんの表情や眼差しはとても凛としています。

今の時代に生きていたらどんな詩を書くのだろうか。

そんな妄想すら生まれてきます。



茨木のり子
詩人。1926(大正15)612日、大阪に生まれる。幼年期を愛知県で過ごす。43(昭和18)年、帝国女子医学・薬学・理学専門学校(現・東邦大学)に入学。19歳で敗戦を経験。46年、繰上げ卒業。戯曲や童話を書き始める。49年、医師の三浦安信と結婚。53年、川崎洋とともに詩誌「櫂」を創刊。55年、初の詩集『対話』を出版。58年、東京都北多摩郡保谷町(現・西東京市東伏見)に新居を建築、亡くなるまでこの家で過ごし、戦後を代表する女性詩人として活躍。

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