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円相 2号

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『円相2

著者:小倉健太郎、高橋佳苗 / 発行:DOOR BOOKS


島根県松江市の本屋DOOR店主高橋佳苗さんと、農産加工品事業主の宮内舎の二人が、自分たちを取り巻いている世界について、自分の居る場所で見つめ考え、小説と随筆で表した冊子です。


タイトルの「円相」は「円環」ではなく「円相」という通り、「相」にこだわっていますが、2号では、図らずも、その「相」を「すがた」と称して浮き上がらせました。


いずれ目の前から消えたとしても、残るものがある。目にした時よりもより鮮明に浮かび上がる「相(すがた)」。

人がある人物を、どのような人物だったかと思い浮かべるとき、その人だと思わせるものは何か。何を持ってその人なのか?そこにはその人の行動が大きく関係している。現代の、「こういう人として見られたい」という自己願望が肥大化する中で、果たして他人に定着されるその人たらしめるものは?かたや小説で、かたや随筆でその観点を持ちながら展開していきます。


「きれいな部屋」では、しぶしぶ通い始めたお茶の教室が、思いかげず主人公の人生を左右していくことになる。そこでの大きな出会いと別れが、いずれ主人公のその人らしい実りになっていくことを描いています。すぐそばで触れようと思えばいつでも触れたものが無くなる。それに伴う心の痛みさえ、いつしか尊いものだと導くものがある。

「火を盗ること、運ぶこと」ではシュタイナー、スピノザ、ウィトゲンシュタインの三賢人の言葉を通して、人はいかにして、大いなる相(すがた)として他人に定着されるのかと、果敢に論を進めます。

巻末に付録として別途、短編をつけていますが、本編を読んだ後の続編として読むことをお勧めします。