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クリスチャニア 自由の国に生きるデンマークの奇跡

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クリスチャニア 自由の国に生きるデンマークの奇跡 / 著者・清水香那、写真・稲岡 亜里子 / WAVE出版



自分に由る、場所



面影 book&craftの店主が制作するインディペンデントマガジンa queit day

このマガジンを制作する中でいつも話を聞いているデンマークの起業家でありマイクロ投資家のJacobと以前どこかのカフェで落ち合い、話をする中でコペンハーゲン(デンマークの首都)がコペンハーゲンたらしめる要素って何かな、なんてことを聞いたことがありました。するとJacobは『自治区であるクリスチャニアがあることなんじゃないか』と意味深げに話をしてくれたことを思い出します。


本書『クリスチャニア 自由の国に生きるデンマークの奇跡』は、京都のbeautiful things and vegetarian cafeの『STARDUST』のオーナー清水香那さんが文章を、写真は写真家の稲岡亜里子さんが手がけて、デンマークの自治区『クリスチャニア』やデンマーク、自由という文脈でまとめられた本です。


1971年頃からデンマーク軍の兵舎であった場所をヒッピーや若者たちが占拠することからこの自治区は誕生します。以来50年近く経つ今でも様々な問題を一つ一つ解決しながら住民たちが自治を行なっています。

本書の中で「恐怖からは何も生まれない」というキーワードがありました。

確かに何も確証や保証のない場所に住むということは、明日起きたら強制退去などということも無きにしも非ずな状況なので、とても不安に思うのかもしれません。けれど起こっていないことにクヨクヨしたりしているのではなく、自分たちが何か新しいものを創っていけばそれは自分たちにとってそれが唯一確かなものになっていくとその方たちは話しています。


この気づきは何もクリスチャニアに限ったことではなく、普段の私たちの生活においても同じことなのではないのでしょうか。起こるか起こらないか分からないことに気を取られず、今自分が行動や創造していることに気を注ぐことが『自らに由る(よる)』、つまり自由ということなのでしょう。


さて冒頭で紹介したJacobの言葉。

本書を読みながら改めてこの言葉を考えてみると、コペンハーゲンたらしめている要素がクリスチャニアであるという応えは、やっぱり深い意味が込められているということに気がつかされます。


『自分に由る、場所』

25回以上デンマークに通っていますが、毎回旅の最後に訪れるクリスチャニアに足を運ぶと感じるものはそういったことなのかもしれません。


一度物事をフラットに考えてみたい方に特におすすめの一冊です。



<目次>
クリスチャニア 自由の国に生きる(「クリスチャニア」へようこそ;クリスチャニアに集う人々;クリスチャニアで暮らすには ほか)

デンマークと導きの光(自分を見つける学校;生きる力を育む学校;受け継がれてきた導きの光 ほか)

デンマークと夢を見続ける人々(ドゥスキル・エコビレッジ;夢見る世界をつくるには;明日への種蒔き ほか)



清水香那
徳島生まれ、大阪育ち。オーストラリアのゴールドコースト、パース、アメリカのバークレー、仙台を経て2011年京都へ。2015年、京都北区にbeautiful things and vegetarian cafe「STARDUST」をオープン


稲岡亜里子
京都生まれ。16歳でアメリカ・サンディエゴの高校に留学。高校で写真に出合い、パーソンズ美術大学写真科卒業。ニューヨークと東京を拠点に世界を飛びまわる写真家として活動する中、2013年に家業である創業550年余の蕎麦と蕎麦菓子屋「本家尾張屋」を後継。老舗当主と写真家とし、京都に住んでいる。