自分を愛する本 / 著者・kai、服部みれい / 河出書房新社
「私が私であること」のヒント
セラピストであり、アーティスト・文筆家のkaiさんが、チャクラの中でも「自分を愛する」「安らぐ」「喜ぶ」「パートナーシップ」などのテーマを司る第2チャクラについてまとめた一冊。
チャクラについては本書にもわかりやすく解説がされていますが、1～7まであるチャクラの中でもとくに第2チャクラは「ラスボス」と言えるくらい傷ついている人が多いそう。
第2チャクラが傷つくと、自分のことがよくわからなかったり、自己評価が低かったり、パートナーシップがうまく築けなかったりと「ありのままの自分」で生きることに困難を感じる傾向にあり、それは現代人の生きづらさとも関係していきそうです。
私がとくに興味深いなと感じたのは、第2チャクラは母親との関係が大きく左右されるということ。
これは自分自身と母親との関係性を振り返る手助けになるだけでなく、現在子育てをしている立場としても母親の在り方について、非常に参考になるお話でした。
本書はそうした第2チャクラの基本的な解説から第2チャクラを整えるために日々の中でできるセルフケア方法、もう一人の著者である服部みれいさんとの対談などで構成されているのですが、読み進めていくなかで自分自身のこれまでを振り返り、心の扉を開いていくような感覚になるかもしれません。
過去にこんなことで傷ついてきた、そして今自分はこんな状態である。
そうやって自分の立ち位置を知ること、どんな自分でも責めないでまずは褒めてあげること、喜ばせることを第一に考えることで、第2チャクラを癒やすための第一歩が踏み出せるのだと思います。
本書を読んで、私は第2チャクラが乱れているな、整えたいな、という方は暮らしのなかでできるセルフケアもしっかり紹介されているので実践してみるのも。
私もさっそくラズベリーリーフティーを飲み始めました。
チャクラという目には見えない領域のお話ですが、それが各々の現実に起こる出来事とどう結びついているのかわかりやすく紹介されているため、誰が読んでも自分事として捉えることができると思います。
とくに子どもをもつお母さんが読むと心に響くところがたくさんあるかもしれません。
誰のことも否定しない、愛に満ちた優しい本です。
＜目次＞
第１章 自分に気づくｋａｉ’ｓチャクラ講座（チャクラってなに？；第２チャクラの話）
第２章 第２チャクラは今からすぐケアできる（暮らしのなかでできるセルフケア）
第３章 第２チャクラ閉じすぎさんと開きすぎさんの物語（ｋａｉとみれいの第２チャクラ劇場）
第４章 対談 ｋａｉ×みれい 第２チャクラについて語りつくす！（自分の傷に気づいて、「私」を取り戻す時；第２チャクラが整えば、社会全体も癒される）
ｋａｉが解答！第２チャクラＱ＆Ａ
ｋａｉ
セラピスト、アーティスト、文筆家。東日本大震災をきっかけに覚醒体験をし、２０１２年より本格的にスピリチュアル・カウンセラーとして活動。カウンセリングと共に、チャクラをクリスタルやハーブ、音、食によって整えるオリジナルのセッションが人気に。同時に、講座や講演会も全国で行い、２０１７～１９年にはサンフランシスコでも開催する。また、スピリチュアル・アートの制作、詩や小説などの執筆も精力的に行い、雑誌やＷＥＢ媒体などで発表。２０２０年にスピリチュアル・カウンセリングを休止し、現在は鎌倉にて自身のショップを不定期で運営しながら、アート表現や執筆、講座などを行っている
服部みれい
文筆家、マーマーマガジン編集長、詩人。２００８年に「マーマーマガジン」創刊。２０１１年より出版社エムエム・ブックスをはじめる。２０１５年春に東京・神宮前から、岐阜・美濃に会社ごと移住。美濃から、あたらしい時代を生き抜くための、古くてあたらしい知恵を発信し続けている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
