47 FOTOS by Jason Fulford, Bruno Munari
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47 FOTOS by Jason Fulford, Bruno Munari / 作者・ジェイソン・フルフォード(Jason Fulford)、ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari)/ CORRAINI EDIZIONI
ユーモアのある掛け合い
大人になるとなんだか子どもの時のようにワクワクする瞬間というものが減ってきてしまったように思う。どうしても何か起こった出来事を、左脳的に頭や思考だけで理解しようとしてしまって、こころで上手く受け止めることが難しくなってきてしまう。仕事が忙しい時などはなおさらだ。
普段の仕事を童心に帰って遊び心を持って取り組めたならどれほど楽だろうか。
毎回のクライアントの要望が親友からのが遊びの提案のように感じることができたらどれほど面白いだろうか。
突拍子もないアイデアを試行錯誤、期限などを気にせず創作の気の済むまで時間をゆっくりとかけて形にしてけたら、どれだけ楽しいだろうか。
こんなタラレバを挙げればキリがなさそうだけれど、もう少し肩の力を緩めて物事に対処、いや物事を遊んでみたいと思うのだ。
さて、本書『47 FOTOS by Jason Fulford, Bruno Munari』はそんな童心を思い出させてくれるだろう。
アメリカ人フォトグラファー、ジェイソン・フルフォード(Jason Fulford)とイタリア人デザイナー、ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari)の作品集。2024年9月から11月にかけてイタリアの「Spazio Munari」で開催された展覧会「FOTOCHIACCHIERATA」に伴い刊行された。
ページをめくれば、スクエアの枠にトリミングされた写真がモノクロ、カラーとランダムに織り交ぜながら掲載されている。モノクロがムナーリのもの、そしてカラーがジェイソン・フルフォードのもの。一見ランダムに並べられた写真をよく見ると、何かが見えてくるはずだ。それは明るさ、皮肉、そして絶え間なく変化する現実をいかにして見るのかということを訴えかけてくるかもしれない。
遊び心を大切にした稀代のクリエイターのブルーノ・ムナーリが投げかける視点の問いかけに、ジェイソン・フルフォードが写真で呼応するある種のビジュアルを通しての掛け合いは、誰しもが幼い頃に友と体験した無限に広がるワクワクするオリジナルの遊びの世界を思い出させてくれるはずだ。
このプロジェクトを通して、ジェイソン・フルフォードはこう語っている。
「私はブルーノ・ムナーリに会ったことはないが、友人だと思っている。彼の本は仕事と遊びの境界線を曖昧にし、私にインスピレーションを与えてくれた。これは、写真同士、彼のモノクロ写真と私のカラー写真とが交わしている会話なのだ。」
私たちに今必要なのは、ユーモアを持った掛け合いなのかもしれない。
遊び心を忘れた頃に開きたいそんな気づきをくれる一冊。
※ポッドキャスト『面影飛行』では、さらに詳しくこちらのアートブックについて語っています。あわせてお楽しみください!
softcover
104 pages
120 x 160 mm
color, black and white
2024