愛おしき日々 vol.8
2025/08/02
6時前に起床。
台風の影響なのか、昨日の夕方から頭の後ろがずっと痛くて今朝たまらずロキソニンを飲んだ。
ずんずんと響いてくるし、かちこちに固まっている。
薬が効いてきたところで頭も正常に回り出す。
ここ数日、外から聞こえてくる音が秋の音に移ろいはじめてきた。
カエルの鳴き声がぱたりと止み、鈴虫みたいな秋の虫の声がささやかに聞こえ出す。
静けさが急にやってきて、それに連動して心もすとんと落ち着いていく頃。
土用、夏と秋の狭間。
この時期特有の空を毎日飽きずに眺めている。
7〜8月は日中の猛暑がすさまじく、お店を開けていても扉が開く回数が極端に少なくなる。
今日もしかり。こんな気候じゃ無理ないよなぁ、と言い訳しながらさみしく読書が捗る。
帰宅して、朝作っておいたミートソースでパスタ。
夫がパスタを茹でて準備して待っててくれていた。
アレンジして玉ねぎの半量分をズッキーニにして夏のミートソースにしてみる。
息子、爆食い(麺類はなんでもですが)。
片付けをして、息子とベランダで空を見ながら夕涼み。
入道雲はかき氷、パクパクとつかんで食べる真似をして遊んだ。
毎日の空がダイナミックでセンチメンタルな気分も湧いてくるなぁ。
しかし暑さで体がバグをおこしたみたいに違和感だらけ。
そしてとにかく眠い。
土用明ければ暑さも和らぐ予報だけれど、なかなか長いなー。
2025/08/08
6時に起床。
スイッチがぱちんと押されたかのように季節が切り替わった。
数日前まであんなに寝苦しかった夜が急に肌寒くなり、朝方には窓を閉めるほど気温がぐっと下がった今日の朝。
この家で過ごすのもあと数日となり、昨日は土用明けの立秋という良きタイミングで新居の引き渡しが完了した。
今日は床のオイル仕上げを夫と二人で作業する日で、これが終われば来週は晴れて引越しとなる。
家がだんだんと形になるにつれて、次の暮らしのイメージが膨らみ、引越し準備で少しずつ段ボールが積まれていくにつれて、がらんとしてきた今の部屋は不思議とどこかよそよそしさを感じるようになってくる。
まだ根がはれていない新居と、だんだんと根が離れていく今の家との間に意識が行ったり来たりしていたここしばらくは私たちもずっとふわふわと心もとない感覚だったような。
変化の前のしゃがんでいるかんじ。
前に進みたくてもまだ進めない、みたいな。
それでも家を掘り返して、いるものいらないものを選別してがっつり断捨離をしていると、過去の不要となった物と一緒に感情も手放せているようなすっきりとした心地になったことは大きい。
物質に執着があまりない私にとって、定期的に断捨離をすることは心の風通し作業として性に合っているように思う。
引越しを目前にして、今は晴れやかな気持ちになってきた。
午前中から新居に向かい、夫と手分けして部屋の床のオイル塗装をする。
1日かかる大変な作業だったけれど、これからよろしくね、という気持ちを込めながら床材たちに手をかけていった。
お昼にはウッドデッキで持参したおにぎりを食べながら休憩。
風の良く通る見晴らしのよい土地で、景色を眺めているとそれだけで癒される。
少しずつ、ここの土地と体をなじませていけたらいいな、と思う。
久しぶりにがっつり体を動かしたこともあり、夕方には疲労困憊で息子のお迎えに行き、体にムチ打ちながら夜ごはんを作った。
夜ごはんは豚肉とズッキーニの生姜焼きと冷蔵庫にある常備菜いろいろ、ご飯、味噌汁。
疲れすぎてて息子より早く寝落ちし、お風呂に入ったらこんな時間に。
慌ただしい日はまだ続きそうだけど、わくわくもたっぷり。
変化の波にぷかぷかと浮かびながら、流れるままに毎日自分を観察していたい。