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新百姓宣言

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新百姓宣言 / 著者・おぼけん(渡邉賢太郎・雑誌『新百姓』編集長) / ている舎



今を、変えよ!



子どもの吸収力は凄まじいものがあります。

少し前までは言葉とも言えない曖昧な言語だけしか話していないと思ったら、普通に理解可能な意思表示としての言葉を操りはじめたります。
先日もまだ両足のジャンプができない息子の前に対面で座り、彼の両脇に手を添えて補助をしながらジャンプを遊びでしているといつの間にか補助が無しでもピョンピョンとジャンプができるようになっているのです。
今ここという場所に目を向け、夢中になるということがどれだけ人の進化に影響を与えているのかということを考えさせられました。


さて、本書は、雑誌『新百姓』編集長が、『新百姓』の背景にある考えと経験、そして『新百姓』に至るまでの試行錯誤のプロセスについて書いた本です。

現代社会で何か違和感を感じているけれど、どうアクションを起こして良いのか分からない、そんな気持ちになった方もいるかと思いますが、本書『新百姓宣言』は、先の子どものジャンプではないですが、そんなあなたを補助し、道標を指し示してくれるような一冊です。まさに思考をジャンプしたい方におすすめです。



人間がシステムに隷属するのではなく、創造の主体として、一人ひとりの創造性がより自由に解放されるには?
本書では、今のCapitalism(資本主義)に至る社会システムのコンテキストとその本質や機能不全について考えた上で、「つくる喜び」を最も大切にするCreativitism(創造性主義)というあり方を提示し、それに向けた世界観や価値の転回について論じます。
そして、Creativitismの観点から見た暮らしや仕事のあり方とそれに基づいた新たな社会の仕組みについて、仮説を提示します。

カネを最重視するCapitalismをはじめ、従来の権威的な主義と違って、Creativitismが最も大切にする「つくる喜び」は、あくまで私たち一人ひとりが個人的に、自らの感覚によってしか確認できないものです。
だからこそ、身の周りの衣食住から、物事の解釈や意味づけという「見方」まで、あらゆるレイヤーで私たちは一人ひとりが創造の主体であり、日常の中のどんな営みからでも、「つくる」を楽しみはじめられる。

Capitalismの限界が様々な面であらわになりつつある今既存の社会システムに疑問を持ち、生き方や働き方を根本的に考え直す人が増えているのではないでしょうか。
「常識」や「正解」にただ沿うのではなく、自分が本当に大切にしたいことを、大切にしたい。
狭い範囲でコントロールするのではなく、より広い縁起の中で、偶発性を楽しみつつ、自分が思い描くものを、自らの手でつくってみたい。
もしもそういった思いを抱いているのならば、本書はそういう方々に友人のように寄り添い、問いかけ、背中を押し、ともに考え歩むような一冊になり得ると思います。

また本書は、雑誌『新百姓』をさらに深く楽しんでいただけるようになる一冊でもあります。

本書が、手に取ってくださったお一人お一人にとって、自身の秘めた創造性に気づき、より花開かせるきっかけの一つになれれば幸いです。

 

判  型|文庫判
頁  数|256P(白黒)

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