柚木沙弥郎自選作品集 旅の歓び、旅の色彩 / 著者・柚木沙弥郎 / 平凡社
旅の情景の記憶
ヨーロッパ、インド、日本各地を巡った染色家・柚木沙弥郎の感動と発見がつまった最後の自選作品集です。
未発表作品35点を含む全70点が、柚木沙弥郎の真髄を鮮やかに映し出します。
ヨーロッパの古都、インドの喧騒、日本の四季―柚木沙弥郎の自由な筆致による色彩豊かな型染絵、水彩画、パステル画、そしてスケッチや写真が織りなす、歓びに満ちた旅のアルバム。自ら選び、編集に携わった最後の作品集。
絵画作品70点と手製の旅のアルバム帖で構成。創作の源に触れる一冊。
※『柚木沙弥郎 旅の手帖: 中世美術に憧れて』と合わせて手にしていただくと楽しめます。
<目次>
1(エジプト;トルコ;イタリア;スペイン;フランス;モロッコ;ポルトガル;イギリス;デンマーク;メキシコ;旅のアルバム ヨーロッパ1967年;)
2(インド;旅のアルバム インド1973年)
3(日本)
柚木沙弥郎
染色家。1922年、東京・田端生まれ。42年、美術史を学ぶため東京帝国大学(現・東京大学)に入学。翌年、学徒動員。終戦後、岡山県倉敷市玉島に復員した後、柳宗悦の「民藝」と芹沢銈介のカレンダーとの出会いから染色の道に進む。72年に女子美術大学の教授、87年に学長に就任、91年の退官まで務める。型染による染布、染絵など多くの作品を制作しながら、絵画、版画、絵本、立体作品などにも取り組み、日本民藝館をはじめ、国内外の美術館で数多くの個展を開催。2014年、フランス国立ギメ東洋美術館に作品約80点が収蔵される。22年、「2021毎日デザイン賞」受賞。24年、逝去(享年101)