著者:高木崇雄 / 発行:D&DEPARTMENT
工芸店「工藝風向」店主・高木崇雄さんが語る、わかりやすい 〈民藝〉の本。
もはやすっかり身近な言葉となった「民藝」。でも改めて「民藝」の定義と言われると答えるのは難しい。
「民藝」=民衆的工藝の略であること。「民藝」を最初に謳った柳宗悦の人柄や生い立ちとは?
本書はところどころで要点が箇条書きにされているので、頭の中で整理がしやすく、するりするりと「民藝」の概念が理解できます。
個人的には第一章の能を例にとって解説したところが面白く、「民藝」の思想の本質をこれまたわかりやすく腹に落とすことができました。
以下、発行元D&DEPARTMENTのWEBページより引用。
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1章では、〈民藝〉の成立と柳宗悦の考えを、基本から優しく、ときに辛口で解説。
2章では、一人問屋の日野明子さん、D&DEPARTMENT 代表のナガオカケンメイらも参加し、クラフトや、デザインのキーワードをいくつも横断しながら、柳宗悦以後の私たちと同時代の〈民藝〉をいろいろな方向から掘り下げていきます。
3章では、高木さんが営む工芸店「工藝風向」での仕事の様子、作り手との関係、店の役割、おすすめの買い方などを通じて、これからの〈民藝〉の姿を探っていきます。
〈民藝〉に、親しみと興味はあるけれど、いざ柳宗悦の本を読もうとすると、ちょっと難しさを感じる人に、ぜひ手にしていただきたい本です。
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「民藝」の入門書にぴったりです。ぜひご覧ください。