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いつもだれかが見ている

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いつもだれかが見ている / 著者・大竹昭子、写真・クミ・ヒロイ&アネケ・ヒーマン / 亜紀書房


ストーリーの窓


スマートフォンの写真フォルダーをスクロールすると、懐かしい写真とそれに加えてあれ?こんな写真いつ撮ったんだろうと撮った本人すら忘れてしまっている写真たちが時系列にまとまっているのではないでしょうか。そうです。意外にも私たちの世界は写真に溢れていることに気がつくのではないでしょうか。


本書『いつもだれかが見ている』はオランダ在住のポートレート写真家とアーティストのユニット『アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ』が撮影した一枚のポートレートに、ノンフィクション作家として活躍している大竹昭子さんが短編の物語を想像しまとめた一冊です。

ポートレートは全部で14人。国籍も性別も年齢も異なる方たちの写真と物語の協奏曲は、それが事実なのかそうではないのかわからなくなってしまうほどどこかリアルに描かれています。


あとがきで大竹さんは、オランダから毎回送られてくる写真に対して物語を作る際に、写真とは何かを考えさせられる、写真のメディア性を背後に潜ませたストーリーにしていったと語っています。写真はその一瞬を光として捉え形になっているもですが、その背後や周辺には様々な物語性を帯びているということが実感できる一冊になっています。


静かな午後のひと時にじっくりと味わいたい一冊です。



<目次>

■オニグルミのような

■幸運ケーキ

■失踪

■上塗り

■ピアノレッスン

■橋の上の男

■どこかで見かけたあの人

■まぶたの裏側

■右半分

■似ているかしら?

■やってきた写真

■中毒

■生きなかったもう一つの人生

■ポーズする彼女


■あとがき



大竹昭子

1950年東京生まれ。小説、エッセイ、ノンフィクション、批評など、ジャンルを横断して執筆。短編小説集としては、本書は『図鑑少年』『随時見学可』『間取りと妄想』に続く4冊目。
人間の内面や自我は固定されたものではなく、外部世界との関係によって様々に変化しうることを乾いた筆致で描き出し、幅広いファンを生んでいる。
写真関係の著書に『彼らが写真を手にした切実さを』『ニューヨーク1980』『出来事と写真』(畠山直哉との共著)『この写真がすごい』など。他にも『須賀敦子の旅路』『個人美術館の旅』『東京凸凹散歩』など著書多数。部類の散歩好き。自ら写真も撮る。
朗読イベント「カタリココ」を主宰、それを元に書籍レーベル「カタリココ文庫」をスタートし、年三冊のペースで刊行している。


アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイポートレート写真家Anneke Hymmen(1977年ドイツ・ルーデンシャイト生まれ)とアーティスト/グラフィックデザイナーKumi Hiroi(1979年岐阜県生まれ)のコラボレーションユニット。オランダ、アムステルダム在住。非対称な見る・見られる関係性を、写真と文字を通して問う作品を制作している。

主な展覧会に、2017~2018年「RemodelingMelkweg Expo(アムステルダム) State of Fashion(アーネム、ベルリン)2021年「アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、潮田 登久子、片山 真理、春木 麻衣子、細倉 真弓、そして、あなたの視点」資生堂ギャラリー。

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