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sindroms / Issue #8: Orange Sindrom

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sindroms / Issue #8: Orange Sindrom


 

オレンジは元気の源



大学生の頃、高校生の進路相談のため大学や専門学校の方々を集め、合同説明会を行う会社で会場設営や撤収を手伝うバイトをしていました。特に大学四年の頃は、ほぼ毎日そのバイトをやっていた気がします。稼ぎが良かったことと、バイト先が毎回色々な場所となり、東京はもちろん、関東近郊や東海エリアや中部エリアまで出向くことも多く、印象としては家に帰らず、次の日のエリアに移動してその先のビジネスホテルに寝泊まりしていたような状況でした。
なかなかこうした経験は、肉体的にとてもハードでしたし、自分の親と同じくらいの大人な他人に囲まれながら対応していくことは精神的にも緊張の連続だったように思います。けれどこのバイトは、社会人になる前の自分にとってコミュニケーションや礼節など手取り足取りというわけではないですが、先輩や社員さんの姿を見ながら学ぶ貴重な時間だったのだろうと思います。

このバイトで結構可愛がってくれる社員さんが辞める時に自分にオレンジ色のマウスパッドをお下がりで渡してくれました。あまり人からのお下がりをもらう経験はないので、特に印象に残っていますが、その社員さん曰く、ビタミンカラーのオレンジは元気を与えてくれるとのこと。本当にそうなのかどうかというのは分かりませんが、その言葉を鵜呑みにして会社員となった時も、自分のデスクで愛用させていただきました。

会社員として毎日働いていると、楽しいことばかりだけではなく、繰り返す日々に疲弊気味となってしまうこともあるのですが、このマウスパッドを見ると学生時代なりにハードに飛び回り、バイトをしていた頃を思い出して、さあやるか!という気分になったので、その社員さんが言っていたビタミンカラーの“おまじない”はあながち間違ってはいなかったのではないのかなと思っています。

オレンジ色のマウスパッド。今は自分の手元にはありません。

そうです、自分が会社を辞める時に、直属の後輩に渡しました。

今はどこにあるのでしょうか。きっと誰かの元気の源になっているはずです。


さて、前置きで終わってしまう雰囲気が出ていましたが、本書『Orange Sindrom』です。sindromsは2017年に創刊し、「Red」、「Yellow」、「White」、「Pink」、「Evergreen」、「Blue」、「Gold」にフォーカスを当てたインディペンデントマガジンです。

今回フォーカスを当てるのは「Orange」。

オレンジ色。激しく、ざわめきとうずき。脈打つエネルギー。

本書『Orange Sindrom』では、エネルギーの謎を解き明かすポータルとして、オレンジ色を掘り下げます。


エネルギーを定義するのは難しいことですが、これらは宇宙的な現象であり、宇宙を流れる生命を育む流れであると同時に、深く内在し、人体を貫く生命的なエッセンスでもあります。チカラの源としてのエネルギーの多面的な側面を掘り下げていきます。


本書ではこのエネルギーの源を探求し、宇宙だけでなく私たち自身の中に存在するその存在をたどり、希望的観測と“エナジーバンパイア”からバレエの背後にある運動力に至るまで、両者の間の微妙な相互作用を探ります。


表紙のカバーデザインも3種類から選ぶことができます。

 

<about sindroms>

世界的なライフスタイルマガジンブームを牽引してきた「Kinfolk」。この一時代を築いた雑誌に携わっていたメンバーを中心に発行しているのが、デンマーク発のマガジン「Sindroms」。大きな特徴は、一号丸々使って、Red、Yellow、White、Pink、Evergreen、Blueといった特定の色をテーマに据えたコンテンツをキュレーションし、編集しているところ。毎号一つの色を通じてこの雑誌が探求するのは、日々更新され消費されていく最新アイテムなどの「情報」ではなく、社会や文化が持っている、より本質的な「価値」の部分なのです。

このマガジンを手にして読み終わった頃には、世界がちょっと違って見えてくるかもしれません。

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