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モノからモノが生まれる

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モノからモノが生まれる / 著者・ブルーノ・ムナーリ / みすず書房



「企画するのは、そのやり方を知っていれば簡単なこと」と、自身の著述活動の最後となった本書でさらりムナーリは言い切ります。このことを料理のメタファー(=緑のリゾットづくり)を使いわかりやすく説明してくれています。

つまり、企画の方法は、経験から論理的に順序づけられた、一連の必要な作業のことで、方法なくアーティスティックに生まれるものではないということが本書を通じて理解できることでしょう。


これらの言葉に応えるために、料理にはじまり家具、アクセサリー、子供のためのおもちゃや本、車、建築など、さまざまな種類のモノについて、その具体的成功例・失敗例を取り出し検証しながら、企画設計の方法論を明快に示していきます。

優れて機能的で美的、いつしか長く愛されつづけている無名の日用品に「本質的なモノ」という言葉を向けるムナーリからは、〈デザイン〉の社会的役割、〈デザイナー〉の職能への期待と情熱が伝わってきます。


最後の著書だったということもあり、偉大なデザイナーからのある種の遺言のような一冊なのかもしれません。何かを企画している人には考えるきっかけ、姿勢を改めるきっかけになるはずです。




ブルーノ・ムナーリ

1907年ミラノに生まれる。プロダクト・デザイナー、グラフィック・デザイナー、絵本作家、造形作家、映像作家、彫刻家、詩人、美術教育家。後期未来派に参加し、絵画や彫刻を制作。1933年に代表作役に立たない機械を発表。1942年に絵本『ナンセンスの機械』(原題『ムナーリの機械』)を刊行、この頃より子どもの創造力を育てるための絵本づくりを手がけ始める。1948年創立メンバーの一人として具体芸術運動に参加。同年、児童のための新しい様式の絵本7種を発表。19545579年に優れたデザイナーに与えられるコンパッソ・ドーロ賞を受賞。1956年よりプロダクト・ブランド、ダネーゼとのコラボレーション開始。1967年ハーヴァード大学でヴィジュアル・デザインの講座を担当。1974年国際アンデルセン賞受賞。199891歳で死去

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