murmur magazine for men 第5号 / エムエム・ブックス
騙されてみること
『マーマーマガジン』という存在を知ったのは、妻と結婚してからだ。
一緒に生活してみるとそれぞれ育ってきた環境が違うこともあり、細かなやり方の違いなどが面白かった。
その中の一つが妻はめちゃくちゃ靴下を履いていたということだ。僕にとって靴下は一枚だけ履く物と思っていたけれど、妻は冬になれば5枚くらいを重ねばきをしていて足元が家の中なのにブーツを履いているかのようにボリューミーになっていたのが不思議で面白かった。
どうしてそんなに重ね履きをしているのかを聞いてみると、どうやら『冷えとり』というものをやっているらしかった。当時、僕は重度の末端冷え性で基礎体温も35.9℃と健康とは決していけない状態に気づかないふりをしていたように思う。
そんな状態の僕を見て、騙されたと思って『冷えとり』やってみたら、ということで、ものは試しで実際に現在まで実践している。
とはいえ5枚も履くのは流石にね、ということもあるので、一枚目にシルクの5本指靴下を、そしてその上にウールの靴下の2枚の重ねばきしている。日中帯だけでなく寝ている時も。
そんなこんなで6年以上騙されてみている。するとどうだろう、あんだけ低かった基礎体温が36.5℃までになり、その間東京から信州という寒冷地に移住したにもかかわらず末端冷え性はどこへやらといった感じなのだ。
まだまだ騙され続けてみたいと思う。
さて、本書は創刊時は男性向けとして刊行された『murmur magazine for men』の5号目となる一冊。男性向けということではあるけれど、女性にも根強い読者がいるのだそう。
6年ぶりの発刊となる今号の特集は『チャクラ』。
うーん、なかなかまた難しいキーワードかなと思ったそこのあなた。
僕が『冷えとり』で騙されたように一度、騙されたと思ってページを開いてみて欲しい。
あなたが知らない世界が存在するということを認識するだけで、それを信じても信じなくても、あなたの世界はきっと広がっていくように思う。
面影 book&craftでもお馴染みの『sprout!』や『mahora』の版元・八燿堂の岡澤浩太郎さん、『cosmic children』の著者・武山直生さんも編集に参加されているのも嬉しいところ。
ぜひご一読を。
<目次>
表紙=小林健二(作品の一部)
◎総力特集|僕たちのチャクラケア
いまこそ、チャクラの知恵
監修・執筆=kaiさん(セラピスト、アーティスト、文筆家)
あらためてチャクラとは?|3分で早わかり! 7つのチャクラ|わたしのチャクラの状態は? 簡単セルフチェック!|チャクラ閉じすぎor開きすぎ 14の特徴と傾向!|現代人に多い4つのタイプ〜男性編〜|kaiさんのチャクラケアブックの魅力について話したい
◎特別対談|kaiさん×池川明さん(医師・医学博士)
子どもと大人の信頼関係が誰もがやりたいことをやれて幸せに生きられる、まだ見ぬ地球をつくる。
◎グラビア|小林健二さんのアトリエから|居相家のあたらしい日々
◎インタビュー|居相大輝さん(iaiデザイナー) iai/居相の家づくり「創造し続ける日々」
◎ロングインタビュー|小林健二さん(アーティスト)
すべては光が見ている夢だとしたら
◎ 鼎談|父親同士、子育てについて語り合ってみた! 4人の妻のコメントつき
居相大輝さん(iaiデザイナー)×菊地翔さん(cahier美容師)× 井上博斗さん(トランス・ナヴィゲーター)×聞き手 武山直生(小誌編集部員)
◎特集② |4大セルフケア入門 ナビゲーター=服部福太郎(小誌編集部員)
冷えとり健康法|ひまし油湿布|海水温熱|砂浴
◎new boyのためのholistic life入門 「都市脱出」|内田明夫さん (農家)| 田附勝さん(写真家)|太田光軌さん(パン職人)|安藤巖乙さん(観光組織職員)
◎連載
Holistic Gear News ‖ セルフケアグッズ
パーマカルチャーデザイナー大村淳の森のつくりかた!
水は捨てすぎずためすぎず余すところなく利用すべし
ソーヤー・海の共感男子‖ジャッジしないための「観察」
曽我部恵一の東京父親日記‖シスターの静かな目
ピーター・バラカン New Morning, New Beginning
□スタッフ
発行人・編集長=服部みれい
編集=岡澤浩太郎、武山直生、服部福太郎
デザイン=飯田将平、佐々木晴
校閲=立花真紀
営業=服部福太郎
印刷=株式会社八紘美術
発行=株式会社エムエム・ブックス