面影 book&craft

生 = 創 × 稼 × 暮

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生 = 創 × 稼 × 暮 / かくれんぼパブリッシング



未だ旅の途中



生き方は人それぞれだ。
自分の人生、特に社会人というキャリアを振り返ってみると同時並行的に何かを行い、時が来たら次の自分の進みたいステップにジャンプしている、そんな道のりだったように思う。しかもそれは今まで主でやっていたことと同じようなことかと聞かれれば、そうではないことの方が多い。新卒で入社したNTT東日本の時は大人の学びの場づくりをしていた自由大学というところで講義をキュレーションしたりしていたし、主が自由大学の運営・ディレクションだった時はその後の自身の名刺代わりの作品となっているマガジンa quiet dayを同時並行で作っていたし、そこから外部の仕事を受けていた時は面影 book&craftの立ち上げなどを行なっていた。それぞれのステップでそれらはどれも徐々に緩やかにシフトをしていった。ただそれを意図的にやっていたかと聞かれれば、ある種自然の原理かのように進んでいったのだ。もしかするとこれが自分が自然と身につけた社会に接続する適応能力なのかもしれないけれど、その中で唯一意識していることが同時並行で行うことの中に自分一人でジャッジして動ける何かを思っておくことのように思う。つまりクライアントが他者ではなく、あくまで自分であり、ボスも自分だと胸を張れる何か。今、それは農であり、農に携わる時間は自分と接続できる大事な時間なのだ。緩やかなこうしたキャリアのグラデーションの中で自分と接続できる時間を取ることそれが僕の生きるエネルギーになっていることは間違いない。


さて、なぜこんな自分のキャリアの変遷を改めて振り返ってみたのかというと先日本書『生 = 創 × 稼 × 暮』の作者であり編者、そしてかくれんぼパブリッシングの代表の佐々木風さんとお話させてもらった時に、今までの経歴を振り返ると本当にさまざまな仕事の経験をしているということに自分自身が気付かされ、そこの共通点は何かと考えてみると上述したことに他ならないからだ。

自分の場合はそんなことだったのだが、本書『生 = 創 × 稼 × 暮』ではジャンルの異なるさまざまな方たちの生きる眼差しやその術がエッセイとしてまとめられている。

共通の問いかけとしては「あなたが生きるとき、創ること・稼ぐこと・暮らすことのバランスをどのように保っていますか。」ということ。これらのバランスが当事者にとってちょうど良い状態になった時が生き生きしている状態なのだろうが、本書を読むとそれは千差万別であることが分かるはずだ。

人生のレールが一つだなんて、そんなの幻想にすぎない。

現実はもっと生々しくそれが生きるということなのだ。

未だ旅の途中。だけれどそんな方々の視点を覗き見られることは、あなた自身の人生へのエールにもなることだろう。



著者

・小説家/大学生 新 胡桃

・四つ葉のクローバーアーティスト 生澤 愛子

・薪ストーブ職人(株式会社ファイヤピット代表) 大石 守

・おおば製パン店主 大場 隆裕

・農家・百姓/ファームガーデンたそがれ園主 菊地 晃生

・詩人・国語教室ことぱ舎代表 向坂 くじら

・とおの屋要オーナーシェフ・株式会社nondo代表取締役 佐々木 要太郎

・諏訪流鷹匠 篠田 朔弥

・文筆家/博士(哲学) 関野 哲也

・あんこや ぺ 店主 竹内 由里子

・文筆家 土門 蘭

・書店「かみつれ文庫」店主 西岡 郁香

・花屋みたて店主 西山 美華

・新渡戸文化学園 VIVISTOP NITOBEクルー 廣野 佑奈

・古本よみた屋 副店長/文章で遊ぶ人 ブン

・はれやか農園代表 槇 紗加

・江戸切子職人 三澤 世奈

・本屋店主/モノ書き/時々大工 モリテツヤ

・空撮写真家/NaohPhoto 山本 直洋



かくれんぼパブリッシング
北海道森町を拠点に活動する一人出版社。木陰や、遊具の中や、部屋の中にかくれている、あの子にも届くような”いい本”をつくりたいです。



佐々木風
1996
年北海道生まれ。 秋田県国際教養大学を中退後、北海道大学法学部に編入・卒業。 2024年に、北海道森町にて雨晴(アマバラシ)農園という名前で新規就農。 並行して『かくれんぼパブリッシング』を立ち上げ、『生 = × × 暮』を制作して現在に至ります。
https://note.com/sasaki_soyogu

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