『コトノネ』vol.45 / 発行・株式会社コトノネ生活
ピンときたら、GO!
「社会をたのしくする障害者メディア」を掲げる季刊発行の冊子『コトノネ』。
特集は「行きあたり、ばっちり」。
なんだか気持ちの良いタイトルにまず目が向くことでしょう。
ページをめくると廃校を図書館にしたり古民家をコミュニティスペースにしたりと行動している方たちのお話が載っています。
はじめこのパートに目を通した時にどうしてこの内容が一番最初に掲載されているのかピンときませんでした。けれど一冊を俯瞰して眺めてみると目に見える障害があるなしに関わらず、生きていれば誰しもが何か思い通りにいかなかったり、スランプに陥ったりしているということを理解できるはずです。それが社会としての“障害物”になっているとしたら。こう想像力を膨らましてみると本誌の最初に特集されていることが納得できるはずです。
そしてこのコトノネに毎号目を通すようになって気になってきているキーワードの一つが『農福連携』。
今号でももれなく連載が継続されていますが、そこでは1人の女性が農家に嫁ぎ自分のアイデンティティと連携させていった苦悩が綴られていました。自分が動くことで変化が生じ、且つ成功が保証されていない中でのチャレンジだったと思いますが、何事にも勢い、思い込み、勘違いから物事が動いていくということがよくわかる内容です。
人は人から勇気をもらい、言葉に励まされていきます。
さて、あなたは本誌のどの言葉にピンとくるでしょうか。
ピンときたら、GO!ですよ。
■コトノネグラビア
りくさんとスケキヨ(南阿沙美)
■特集1 行きあたり、ばっちり
春は、いつかは、やってくる(東近江圏域 働き・暮らし応援センター “Tekito-”)
図書館のご縁を(特定非営利法人たがやす)
■ぶっちゃけインタビュー41
10歳の誓い
泉房穂(兵庫県明石市長)
■連載 突撃!となりの農福師4
■連載「協同労働」という生き方5
わたしたちは、日本が滅んでも、生きていける(株式会社創造集団440Hz)
■コンビニの福祉
■特集2 本のない、人生なんて
本の未来は、ぼくらがつなぐ(コロニー東村山)
本がある、人がいる(TETETARITO株式会社)
■連載「女性が導く 農福連携」4
「あわただしい人」の農園改革(株式会社笠間農園)
■シリーズ障害者の就労事例43
メタバースの星(株式会社HIKKY)
【連載コラムほか】
■ことばを授かる
■あいまいで、たよりない、それをたのしむ 前廣美保
■身障者いがらしみきお いがらしみきお
■里山学 永幡嘉之
■絵話の作法 藏座江美
■新しいフクシの風
■アートが、目ざめる
■南相馬21.5キロ日記 古市貴之
■Cafeそれいゆの窓から 大嶋栄子
■よう来たな みっちゃん 野々村光子
■『のんびる』さんから
■支え、支えられ
■ジャパンフーズプロジェクト