『コトノネ』vol.41 / 発行:株式会社コトノネ生活
「社会をたのしくする障害者メディア」を掲げる季刊発行の冊子『コトノネ』。
「コト」は「事」「言」「異」。
さまざまな「音色」が響き合いながら生まれるくらしや人の声をすくい上げ、編集された本誌に登場するのは、障害者施設、就労支援施設で働く人たち。
障害をもつ人も、もたない人もそこで働く人たちの1日やまわりの人との関わりを聞き、ありのままに伝える。
本誌を読むと、「生きるよろこび」も「生きづらさ」もまるごと受け入れていく懐の深さと優しさを感じます。
障害者と健常者の違いはなにか、正しいと正しくないの境界線はどこか、といった二項対立の世界からは離れたどこか純粋な世界を垣間見るような感覚になり、それぞれの人の中に眠っている大事なことが思い出させられるようです。
今号の特集は「ファンタジーの入り口」。
大阪・西成でクラフトビールを醸造する就労支援施設と障害をもっていても音の共有を楽しめる「共遊楽器」を開発する方が紹介されています。
介護福祉、障害者福祉に関わる方、興味がある方はもちろん、そうでない方にも読みやすい内容となっているのは、「生きるよろこび」「社会をたのしくする」という誰しもが生きるうえで身近にあるものが根底のテーマとしてあるからだと思います。
ぜひ一度ご覧になってみてください。