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ぼくは蒸留家になることにした

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著者・江口宏志 / 世界文化社

 

本から蒸留酒へ

 

本の世界から一転、植物を育て、収穫し、発酵させ、アルコールへと変化した香り高い蒸留酒を作る「蒸留家」になった江口宏志さん。

転身した経緯や、ドイツで蒸留家見習いとして修行していた時期のこと、帰国後日本で「mitosaya」薬草園蒸留所を開業するまでのエピソードが主に綴られています。

本好き、本屋好きの間では知らない人はほとんどいないと言っていいほど2000年代始め頃から新しい発想と実験的な試みで本とモノ・コト・ヒトを結びつけてきた江口さんが、今度は植物や自然を相手にした蒸留家?!ドイツに蒸留家見習いとして修行に行っている?!一体どういった思いで人生がガラッと変わるような決断をしたのだろう、「mitosaya」薬草園蒸留所をどうやってスタートさせたのだろう、、 いち本好き、本屋好きとして、また、いち植物好きとして、江口さんの活動はとても気になっていたので、本が刊行されてすぐに読みました。

そして私が一番印象に残ったのは、江口さんの軽やかさ。

蒸留という技術に出会い、無知な状態から蒸留家見習いを始め、mitosaya薬草園蒸留所を開き、蒸留家としてスタートさせるまでに、なんとたったの3年半しかかかっていないです。

仮に私だったら、まず蒸留家になるための下調べをして、酒造で下積みの修行を数年くらいして、その間にお金も同時に貯めて、そこから開業の勉強をまた始めて…、、なんてひとつひとつ段階を踏もうとしているでしょう。 「常識的」に言ったら、専門的な技術を習得するまでには何十年もかかる…というのがセオリーです。

でも本書を読むと、そんなことはすっ飛ばして、やりたいことを思い描き、やるべきことを実行したら、自然と縁がつながり、仲間が増え、目的がクリアになってくるのだ!という生き方、働き方が示されているようです。 (もちろんその間には細かな準備や手続きなどハードな日々があったことは前提として)

宇宙の流れからして、慎「重」になったり、手順やセオリーを「重」んじたり、重たいエネルギーはこれからの時代には合わなくなる、というのを占星術のブログ記事などでよく見かけます。
江口さんの軽やかさはまさにこれからの時代に合った大事な感覚だな、と本書を読んで感じたのです。

「ポスト老後」のお話も誰にとっても置き換えられる話だなと思います。

これからの生き方、働き方について考えたい人、蒸留という仕事に興味がある人におすすめな1冊です。

 

<目次>
第1章 自分を表現できる「技術」を探す(ぼくが本屋を辞めたわけ;生活という表現に魅了されて ほか)
第2章 蒸留家見習い、ドイツで修業する(蒸留の仕事は干し草づくりから?;都会では得られないものを求めて ほか)
第3章 蒸留家への道(mitosaya始動;やわらかく、ゆっくりと、いっしょに働く ほか)
第4章 最初の一本(蒸留所、完成;美しい銅製の蒸留機がやってきた ほか)

 

江口宏志
蒸留家。1972年、長野県生まれ。2002年にブックショップ「UTRECHT」をオープン。2009年より「TOKYO ART BOOK FAIR」の立ち上げ・運営に携り、2015年に蒸留家へと転身。2018年に千葉県夷隅郡大多喜町の元薬草園を改修し、果物や植物を原料とする蒸留酒(オー・ド・ビー)を製造する「mitosaya薬草園蒸留所」をオープン。千葉県鴨川市でハーブやエディブルフラワーの栽培等を行う農業法人「苗目」にも携わる

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