神の国日本の美しい神社 神々と共に歩む最高の人生 / 著者・森井啓二 / きれい・ねっと
形が示すもの
ランニングの時にはポケットに途中で飲むドリンク代を入れている。ランニングの終盤や折り返し地点の近くにある自販機やコンビニでスポーツ飲料水を買い、飲みながらクールダウンし、その足で向かう場所がある。神社だ。ほとんど近所で走ることが多いので、実家にいたときは神明宮、一人暮らしの時は八幡宮、結婚してからは氷川神社、そして今は科野大宮社といった具合にその時々の氏神様のところにランニングついでに行くことを習慣にしていた。ドリンク代のお釣りをお賽銭にして二拝二拍手一拝をしたのだった。
その中で実家の時にランニングの後に行っていた神明宮に気になる言葉が掲げられていた。それは「伊勢に七旅、熊野に三度、氏神は月参り」。この標語みたいな言葉を見つけた時になんとなく、氏神様には最低限一月に一度行った方がいいのだなと思い、厳格に守っていないけれどランニングを週一で行っていたので、それが今も形となっていったのだ。
参拝の時にはその時思っていることなどを手短にこころの中で思うようにしている。決して〇〇ができますように、などといったことは思わず、どちらかというと見守っていてくださいといったスタンスだ。そうすると何故だかこころがスーっとして帰り道の残りのランニングの足取りも軽くなるから不思議だ。
これがなんのご利益があるのか、いやそもそもご利益目的でもないので、形として続けていきたい。
さて、本書『神の国日本の美しい神社 神々と共に歩む最高の人生』では、今まで解き明かされていなかった神社というものの役割、そして私たちの心との関係性について独自の視点でまとめられている。これが必ず正解というわけではないのは承知の上で読んでみても、私たちが普段体験している言語化できない感覚智として腑に落ちることが多いのが面白い一冊。
目に見えぬ何かを探求したい、のぞいてみたい方におすすめの一冊。
全てが形であったというところに目から鱗が落ちるはず。
<目次>
序章 神社の真の目的 神様の天意と愛を合わせる
・稀有なる聖地、神社
・地球規模での見本となる資質
・神社が設立された真の目的
・惟神の道を正しく歩むために
第1章 知られざる神社の心得 心神の秘密を解き明かす
・日本は素晴らしい神の国
・神社と人の身体
・人生を美しくするための秘訣
・宇宙照応・天地照応
・人が地上に降りてくる理由
・神との合一への特別チケット
・「心」とは神様からの贈り物
・意味が多重に込められた漢字
・宇宙の霊的周期
・霊的進化に応じた神々との繋がり
・神社の正式な参拝とは
・五大元素を体験する
第2章 神社参拝への道 内的探求と照応した参拝
・神社参拝の秘訣
・神聖な場所への門、鳥居
・「地」のエネルギーを意識する
・真我に響くアファーメーション
・神へと向かう意志を強める
・光の道、参道
・心の静寂を深めていく道
・参道と生命エネルギーの経路
・自然の中で氣を感じる
・禊の場である手水舎
・心身を清らかにする水
・思いと言葉と行為の清浄化
・生命エネルギーと欲の正しい使い方
・健全で規則正しい生き方
・生命体として存在する龍
・わずかに残る煩悩を祓う神門
・「神使」としての動物たち
・狛犬は真我に向かう関門の門番
・神を敬い感謝する拝殿
・注連縄は「神氣」の象徴
第3章 神社参拝の秘訣 人の力と神々の恩頼が融合する世界
・真我を呼び起こす鈴の音
・御賽銭の深い意味
・二拝二拍手一拝は新しい作法
・神と真我との統合意識の目覚め
・生命エネルギーを利用するムドラ
・「守・破・離」の「守」
・「今」の自分を省みる
・願いを叶えるために
・美しい祈り
・願い事が叶うメカニズム
・物質世界での困難の真相
・心の穢れが起こす天変地異
・神社の本当の御利益
・「薫習」と「薫陶」
・最も神氣を体感できる御神事
・日本語の言霊の根源
・祝詞を美しく音読する
・神からの閃きの象徴、紙垂
・御神木は鎮守の森のシンボル
・知的生命体として植物を尊重する
・神紋に秘められたエネルギー
・真我を思い起こすお神札・お守り
・神意を伺うおみくじ
・願いの実現を加速させる絵馬
・燈籠は真我の導きの灯り
・長者の万灯より貧者の一灯
・御神酒は神様への尊い捧げもの
・神と共に食事をいただく
第4章 神社参拝を進化させる 宇宙に遍満する完全な純粋意識を知る
・心と神社を照応させる
・神社参拝を進化させる
・ケガレとハレの仕組み
・美しく広がる真我の光
・感謝と喜びを味わうお祭り
・御奉仕は優れた霊性修行
・お祭りは能動的に楽しむもの
・隠された沈黙の本当の力
・神社の御祭神の歴史
・変容していく「神様の定義」
・心神の性質に照応する神々
・さまざまな場所、さまざまな名前
・人が神を把握する手掛かり
・創造主のさまざまな表現型
・魂の中にも存在する三種の神器
・愛と天意と合わせる
おわりに
巻末資料
◎ 瞑想のすすめ
◎ 祝詞
森井啓二
北海道大学獣医学部・北海道大学大学院獣医学研究科卒。札幌市内の動物病院を経て、オーストラリア各地の動物病院へ。元日本ホメオパシー医学会理事・同会認定獣医師専門医。国際ホメオパシー団体LIGA獣医師会員。国際ホメオパシー獣医学会日本支部初代代表。日本獣医ホメオパシー学会初代会長・同会名誉会員。日本ホメオパシー協会会長。