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いのちの居場所

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いのちの居場所 / 著者・稲葉俊郎 / 扶桑社


あなたのいのちの居場所


軽井沢病院・院長で「すべての『いのち』が輝ける場所づくり」を始めた稲葉俊郎さんがが語る、これからの医療・社会のあり方について一冊にまとめられています。

一昔前は今よりも物事がシンプルでわかりやすかったですが、さまざまな要素が複雑化して絡み合っている現代社会では、根本であるこの世にあるものには『いのち』が宿っているという視点がおざなりになってしまっているのではないのでしょうか。本書はその『いのち』という視点に立ち返って語られている内容になっているので、あらためて多くの気づきを得ることができる内容になっています。


特にハッとさせられたのが、人間とウイルスの関係や規模感などが、地球と人間のそれとほぼ等しいということでした。ウイルスもそうですが過剰にその居場所を排除されてしまうと、ウイルスが変異をして、環境に順応しようとします。これは人間社会でも同じで、例えばある個人の居場所が奪われてしまうとそれを取り返そうと争いごとが生まれ、その規模が大きくなり国単位になってくると、戦争という形で現れてくるのだと、稲葉さんの文章を読んで感じました。


つまり大きさに関わらず全ての『いのち』がそれぞれ共生していかないと世界の調和は保たれていかないのだろうと読み取れます。さらにこの調和や共生を考えた時に出てくるのが、個人としての(個体としての)エゴと全体を考えた利他の考え方なのではないでしょうか。


自分と他人。この二つの軸は医療やケアというジャンルの枠をこえて、ものづくりで表現する方たちも日々葛藤している問いの一つとも共通していることだと言えそうです。


さて、そんなあなたの『いのち』の居場所はどこにありますか。

本書がその手がかりとなったらとても嬉しいです。




<目次>
はじめに いのちを芯にした、あたらしいせかい
第1章 いのちといのち
第2章 人と人
第3章 心と体
第4章 生と死
第5章 生と死 心と体 人と人 をつなぐ
第6章 あたらしいせかいを生きる
おわりに 「いのちの居場所」を巡って




稲葉俊郎
1979年熊本生まれ。医師、医学博士。軽井沢病院院長。2014年に東京大学医学系研究科内科学大学院博士課程を卒業(医学博士)。2014~2020年3月、東京大学医学部付属病院循環器内科助教。2020年4月から軽井沢へと拠点を移し、信州大学社会基盤研究所特任准教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員を兼任。東北芸術工科大学客員教授(山形ビエンナーレ2020 芸術監督就任)を併任。2022年4月から軽井沢病院院長。「全体性」を取り戻す、新しい社会の一環としての医療のあり方を模索している。著書に『ころころするからだ:この世界で生きていくために考える「いのち」のコト』(春秋社)、『学びのきほん からだとこころの健康学』(NHK出版)、『いのちを呼びさますもの—ひとのこころとからだ—』『いのちは のちの いのちへ―新しい医療のかたち―』(ともにアノニマ・スタジオ)など

 

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