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ケルトを巡る旅 神話と伝説の地

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ケルトを巡る旅 神話と伝説の地 / 著者・河合隼雄 / 講談社+α文庫


無意識の美しい噓の旅


 

本書は臨床心理学者・心理療法家で日本におけるユング派心理療法を確立した河合隼雄さんが神話や伝説が多く残るアイルランドやイギリスに渡りケルトの文化を巡った旅がまとまっています。


ユングの心理療法は、人間が持つ無意識下の心の動きに着目しそこから派生する集合的無意識が社会文明などにも寄与していると言われていますが、そのユング派の心理療法を学んだ河合さんが文字が残されていないケルト文化の遺跡群や継承されている「魔女」との対話の中からケルトの人たちが持っていた自然とつながって育まれていた心を探求している、謂わば時空や形容を飛び越えた旅が綴られています。

もちろんリアルに現地に足を運びながら本書は進んでいくのですが、旅行記的な旅の本というよりは、遺跡や体験を切り口に概念を旅しているような不思議な感覚になることでしょう。


河合さんが本書で語っているように自然との関係性が現代社会よりもつながりが深くあったケルトの文化は、どこか日本のそれとも類似しており、人間の生物としてのありようを提示されているかのようでした。


心はコントロールできない。

不思議な心の動きに人間の理性は影響され動かされている。


現代社会の行き詰まりを感じている西洋人もケルトの文化に再び目を向け始めているそうです。


そんなきっかけの一冊になれば嬉しいです。

 

<目次>
1 ケルトへの思い(旅の動機;ケルトの地 ほか)
2 ケルトのおはなし(ケルトとは;端緒 ほか)
3 ドルイド(安易な「平和論」;「自然」という言葉 ほか)
4 「魔女」とレイライン(「ウィッチ」という職業;補・自然科学 ほか)
おわりに―日本人がケルトから学ぶこと(アイルランド人・日本人;無意識の必要性 ほか)

 

河合隼雄
1928年、兵庫県に生まれる。京都大学理学部卒業。臨床心理学者・心理療法家。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。元文化庁長官。2007年、逝去。スイスのユング研究所に留学後、日本にユング派心理療法を確立した。

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