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18歳までに子どもにみせたい映画100

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18歳までに子どもにみせたい映画100 / 著者・有坂 塁 / KADOKAWA



映画というスイッチ



自分の興味がなかった映画をはじめて見始めたのは、小学校4年生ごろの時でした。世間では任天堂が64を出し『007 ゴールデンアイ』がヒット。ゲームが基本的にNGだった家庭で育ったので、毎日のように友人の家に入り浸り、下手くそながらも一緒に遊ばせてもらっていました。
家に帰ってもなかなかそのゲームの中の世界から抜け出せず、かといって自分の家にはゲーム機すらなかったので、テレビでその鬱憤を晴らそうと、テレビ欄で面白い番組がやっていないかと見ていたところ、BS洋画劇場なるものを発見。そしてそこには『007』の文字。

これは見るしかないと、小学生にとっては少し難解なストーリーで読める字幕の漢字も限られていましたが、ショーンコネリー扮するジェームズボンドのアクションや、やたらエッチで色気のあるボンドガールなど、今まで触れたことのない海外の世界に足を一歩踏み入れたような気分で、その頃にはゲームのことなんかすっかりと忘れてしまうほどでした。BS洋画劇場で特集が組まれていたようで翌日以降もがっつり2時間ほどの映画を見ては、翌日学校でその話題を出すと、一人二人と映画『007』にハマり出す友人が増えていき、その学年でちょっとしたブームになったほどでした。


さて本書『18歳までに子どもにみせたい映画100』は、学校では決して教えてくれない大切な歴史や文化もすべて詰まっている映画を、中学校の同級生・渡辺順也氏と共に2003年に「キノ・イグルー」を設立し様々な場所で映画を上映して活動している有坂塁さんがさまざまなテーマに沿って100作品を厳選し紹介している一冊です。

セレクトするだけに留まらず、有坂さんならでは視点で見どころを紹介し、それぞれの作品の先に待っている”映画体験”までを詳しく解説しているのが特徴です。

関連作を合わせると合計300作品を掲載し、ひとつとして同じではない映画の魅力とそれを体験することの素晴らしさを1冊に凝縮されています。

子どもにみせたい映画と謳われていますが、大人も十分、いや映画のスイッチを入れるために十分な内容だと思います。

親子で楽しめる、決定版映画ガイドブックです。



<作品セレクトテーマ> ※一部

●子どもたちだけの冒険

●学校をズル休みした日に観る映画

●僕だけのヒーロー/ヒロイン

●落ち込んだとき/上手くいかないとき

●ドキュメンタリー映画も観てみよう

●こんな職業もアリかも!?

●映画に音がなかったとき

●学校では教えてくれないこと

●父の大きな愛/母の深い愛

●君は君のままでいい

●かっこいい先輩

●友達は大事にしろよ

●大人ってサイコー!

●さあ、旅に出よう


<コラム>

「日本で一番映画を観ていない19歳」

「映画パンフレット、という文化」 など


有坂
中学校の同級生・渡辺順也氏と共に2003年に「キノ・イグルー」を設立。東京を拠点に全国各地のカフェ、雑貨屋、書店、パン屋、美術館、無人島など、様々な空間で世界各国の映画を上映している。また、映画カウンセリング「あなたのために映画をえらびます」や、毎朝インスタグラム「ねおきシネマ」を投稿するなど、自由な発想で映画の楽しさを伝える。映画パンフレット愛好家としても活動中。どんなときでも、映画の味方です。

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